激戦の時間.2 ページ22
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｢･･･っ、｣
｢はぁ･･･、やっと見つけましたよ。
どれだけ、探したと思ってるんですか｣
｢へぇー･･･
俺に会えないのが、そんなに寂しかったの？｣
｢そんなわけないじゃないですか
ただ単に、旗の近くに
貴方がいることは明白でしたから。｣
｢ふーん･･･、ねぇ？
もうちょっと近づいできたら？｣
｢丁重にお断りします。
ここまで来たら、一滴くらいインク当てないと｣
｢出来ると思う？｣
｢どうでしょうね。
でも動きさえ縛られないければ
いくらだってチャンスはありますよっ！！｣
ﾋﾟｼｭﾝｯ
｢･･･なるほどね。
そんなに距離とられたら悲しいな。俺｣
｢はいはい。｣
｢･･････仕方ないか よっと、｣
シュタッ
｢申し訳ないけど、逢由に負けるつもりないから。｣
｢っ･･･｣ｺﾞｸﾘｯ
シュンッ
｢闇雲に振り回しても、当たるわけないじゃん｣
｢そういうつもりじゃないんですけどね｣
わかっていたけど
考える隙を与えてはくれない･･･
なら、とにかく動かして
最優先で、距離を縮められないようにっ
｢距離を縮められるのが嫌なんでしょ？｣
｢体制、立て直したりしてもいいんですよ？｣
｢全然平気
そろそろ、俺もいくよ？｣
ダッ
｢っ、！｣
グッ、
ヘタに避けるよりもっ･･･
｢ソレずるくない？｣
｢コレも立派な戦略です｣
ナイフをちょっとした盾にすれば
向こうは、近づくことに躊躇する。
だけど、このまま
敗れてくれるような相手じゃない。
あの馬鹿力で抑えられたりしたら
ひとたまりもない。
それに、素早さで勝てる気もしない。
なら、一撃必殺を、
ここぞって所を狙うしかない･･･！！
パッ
｢なっ、ナイフをっ、上にっ！？｣
ガシッ
｢っ、｣
しまった腕をっ、
バタンッ
｢はぁっ、はぁ･･････
こんなにっ、
｢俺もっ、こんなに手間がかかると思ってなかったわ･･･｣
｢人のことっ、何だと思ってるんですかっ･･･｣
｢そろそろ前原も来そうだし
･･･トドメ、刺させてもらうよ？A｣
｢･･････カルマ
私はどっちが勝っても、全力で皆に協力します。｣
｢うん｣
｢･･･あんな感情的なカルマ
はじめて見ました。
荒々しいけど貴方の気持ち、充分伝わってきました。
･･････頑張ってね、カルマ｣
｢･･･｣
シュンッ
ベチャッ
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作者名：sana | 作成日時：2017年1月7日 11時
