Ｎｏ． 138 瞬殺 ページ48
.
｢爆豪も、背負い投げられてたよな｣
ブン
｢･･･あ、やっぱりそこに反応してたんだ｣
｢黙れアホ面･･･｣
｢上鳴君･･･顔が･･･((汗｣
｢なんで俺だけ･･･｣
｢んのクソが･･･！！｣
やっぱりワザと･･･？
狙った？誘い込んでたのかな･･･
｢[ＩＹＡＨＡ！
緒戦にしちゃ、地味な戦いだったが！！
とりあえず
両者の健闘を称えて
クラップユアハンズ！！]｣
｢･･････｣
｢始まるから黙ってろ｣
｢何も言ってないじゃん！！｣
｢[お待たせしました！！
続きましては〜 こいつらだ！！]｣
｢オツカレ｣
｢トナリあけてあるぞ｣
｢アリガトウ！｣
｢･･･｣
｢デク･･･、お疲れ様｣
｢ありがとうA｣
大丈夫って聞いても
きっと返ってくる言葉なんて決まってる。
心配してる人の気なんて･･･
｢[優秀！！優秀なのに！
拭いきれぬその地味さは何だ！
ヒーロー科 瀬呂範太！！
2位・1位と強すぎるよ君！
同じくヒーロー科 轟 焦凍]｣
｢[START！！]｣
｢捕まえたっ！｣
｢･･･｣
｢[場外狙いの早技(ふいうち)！！
この選択はコレ、最善じゃねぇか！？
正直やっちまえ瀬呂ー！！！]｣
意外にも瀬呂君が圧勝！？
などと考えた人も多くは無いだろ。
だけど次の瞬間
皆はどうかわからないけど
私は、感じ取った "格の違い"を･･･
キインｯｯ
｢ ｣ﾋﾞｸｯ
｢！｣
｢｢｢！！｣｣｣
会場の半分がほぼ凍ってしまっている
しかも、･･････コレだけの範囲を一瞬で
本当に言葉通り、一瞬で
｢･･････瀬呂くん･･････動ける？
瀬呂くん行動不能！！｣
｢ど･･･どんまい･･･｣
｢どんまーい･･･｣
｢･･･び、びっくりした｣
自然とわき起こった、どんまいコールの中
自身が凍らせたのを、
左手で溶かしていく轟君の姿は
食堂の時と同様ギラギラとした感情
そして、ひどく悲しそうな様子にも見えた
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作者名：sana | 作成日時：2016年7月15日 21時
