Ｎｏ.50 おかしい･･･ ページ5
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いい加減あのフェンス
直したらどうなのかな･･･
｢まぁ、頻繁に入ってる人に言われたくないか｣
でもなんかおかしいな･･･
足跡があるし、先客がいるのかな？
でも、いるとしたらやっぱり･･･
｢豪君だよね？やっぱり｣
｢あぁ？｣
名前呼んだだけで
すごい目付きで睨まれた･･･
チンピラや、こわい
｢なんか機嫌悪い？｣
｢んでもねぇよ･･･｣
｢私はちょっとだけ
体を動かそうと思って来たんだけど、豪君は｣
｢一々言わなきゃいけねぇーのかよ｣
｢そんな言い方しなくても･･･｣ﾑｽｯ
やっぱりすこし
･･･いやだいぶ不機嫌そうだな
何かあったのかな？
｢明日の入試頑張ろうね!!
と言っても、私かなり緊張してるよー｣
｢そうかよ｣
｢･･･あ！もしかして
豪君も緊張して、だから不機嫌なフリ？｣
｢んなんけねぇだろうがぁ!!
俺がビビってる、とでも言いてぇのか!?｣
｢あ、いつもの豪君に戻った｣
｢お前といると調子狂う･･･｣
｢いやー、それほどでも〜｣
｢ほめてねぇよ!!｣
うん、やっぱり
こっちの豪君のがしっくりくるね!!
って、
｢あれ？帰っちゃうの?｣
｢お前がいると気が散る｣
｢私もうちょっと上の方に行くから｣
｢お前が来たから退いたわけじゃねぇ｣
｢･･･｣
｢それに危ねぇだろうが、｣
｢･･････へ?｣
｢じゃあな｣
今、なんて？
ま、ままま、まさか豪君がっ!!?
あんなことを口にするなんてっ
他人のことなんて興味無くて
ひとの名前もなかなか覚えない豪君が
｢私の事を心配してくれた……?｣
しかも、これで2回目･･･
な、なんか……
｢怖い……(汗｣
明日試験なのに…
こんな状態で、集中できるのか!?
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作者名：sana | 作成日時：2016年6月5日 3時
