再会のちライバル 1 ページ9
翌日、私は瑞希と流星と共に食堂へ向かっていた。
2人とは入学以来仲良くして貰っている。
瑞希「 ねえ、Aー、なんか今日いつもと違くなーい?(にやにや)」
A「え!? そ、そうかなー?」
誤魔化そうとしたが実際は緊張と期待で少しドキドキしていた。
バスコに会えるかもしれない…。
そう思うと自分の髪型やらメイクやら、制服がどこか折れたりしてないか、
なんて事が気になって、さっきから前髪を真っ直ぐにと撫でている。
「ねー、なんかあったのー?好きな人でも出来たかあー?(肩をつんつん)」
流星 「!?Aに好きなやつだって!?誰だよそいつ、偵察しにいかねぇとなぁ」
って何で指バキバキ鳴らしてるの!
「ちょっと!!Aの恋を邪魔するんじゃないわよ!!」
「瑞希! 私まだ好きな人だなんて言ってないから!」
耳を引っ張られ、イテテと漏らす流星。
私の言葉が2人に届いてるか定かではなかったが、こんな2人の掛け合いが私は結構好きだ。
「で?誰なのよその相手は(にやにや」
「えー?…んー、誰でしょうねー」
私は確かに気にはなるが、
これが恋とは思っていないので誰かは言わなかった。
恋はもうしない。
私はある時からそう決めているのだ。
「…んだよ…入学してからこっちはずっとAの事しか見てねえのに…
(どこの誰だか知らねぇがぜってぇ負けねぇっ!Aは俺のもんだ!)」
ガンッ!!
瑞希 「ちょっと、なーに他クラスのドア殴ってんのよ!置いてくわよ?」
流星 「…チッ」
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作者名:まんちかん | 作成日時:2021年2月3日 17時