闇のち光 2 ページ16
「なーAー。
待てってー、またあいつら呼んで皆で "遊ぼう" かー」
A「…っ。」
Aの足が止まった。
こいつ誰だ。
Aのなんなんだ?Aをこんなに悲しませるなんてワルだ。
「だいじょぶだいじょーぶ!
今度は傷は付けずに皆でAを可愛がる様にするからさ?」
と言いながら笑っている。
A 「…っ!!」
足がぐらついた。
呼吸が乱れる。
忌まわしい記憶がフラッシュバックする。
「も…やめて…。」
私がそう呟いたと同時に
ドカァッ!と音が聞こえ、振り向いた。
元彼はバスコに殴られコンビニのゴミ箱に激突していた。
バスコ 「二度と現れるな。
次に会ったら その時はこれだけじゃすまない。」
パンチ1発だというのに、元彼は泡を吹いて意識を飛ばしていた。
「A 大丈夫か?」
「バスコ…ごめ…ごめん…、ありがとう…ちょっと…待って。ははっ、涙…とまんな…」
次の瞬間、私はバスコの腕の中にいた。
あ、抱き締めてくれたんだ。
「無理に泣き止まなくても良い。」
「ぅ…バスコ…。 ひくっ…ううっ」
暫く泣いてようやく落ち着いてきたら今更ながらこの状況が恥ずかしくなってきた。
「 バスコ、ありがと…ちょっと場所変えて話しても良い?」
「あぁ。Aが良いなら、聞かせてくれ。」
それから以前私達が出会った公園へ向かった。
私は誰にも話してこなかった過去を話した。
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作者名:まんちかん | 作成日時:2021年2月3日 17時