38. hand knitting ページ47
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「だって使ってたら今カノ可哀想じゃない?嫌な気持ちになりそう…人それぞれなんじゃない?」
「………」
「まあきっと、零は今でも着てくれてるかも。彼女作らないと思うから」
────
──
─
その頃…日本では。
Aが言ったことは当たっていた。降谷は別れた今でもAの手編みのセーターを大切に着ていた。部下の風見と飲みに来てるらしい。
「降谷さん、そのセーターこの頃よく着てますよね?お気に入りなんですか?」
「ああ…これはAが僕に編んでくれた、たった一つの宝物だよ」
「いいですね手編み!なぜ別れたんですか?」
「Aを守る為だ。組織に関わらないようにな。壊滅させたら迎えに行くつもりではある」
「でも降谷さん、もし他の誰かにとられたら……」
「その時は取り返す。だけど、Aの気持ちが優先だよ。彼女が僕と幸せになりたいのなら全力で愛したいし、他の男と一緒に居たいのなら諦める。彼女には幸せになって欲しいからな」
「ふ、降谷さん…っ(なんて健気なんだ…!)」
「???」
風見は泣きそうになった。本当にAを愛してるんだとジーンと来たらしい。
***
Aと赤井の会話は続いてる。
「人それぞれか。俺は手編みを貰うのは嫌じゃない」
「そうなの?逆だと思ってた。意外ね」
「明美から貰った。今は使ってないがな」
「そっか。編み物とか好きそうよね、彼女」
「そうだな」
「あ、お風呂溜まったみたい」
Aは蛇口を捻って、お湯を止めた。
「俺はニットを洗ってるから先に入るといい」
「わかった、それじゃお先に」
「ああ」
赤井から買ってもらった服は明日着るので、とりあえず部屋着を脱衣所に持っていく。
バスローブはすぐはだけるので嫌だと思ったAはちゃんと部屋着も買っていた。
「………手編みのニット帽が欲しいな。Aからの…あいつから貰った物は何でも嬉しい」
とすすぎながら呟いた。
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touko(プロフ) - Yumiさん» 赤井さんかっこいいですね!私も早くくっつけたいですがまだ先になりそうです(笑) (2020年2月17日 22時) (レス) id: bc4bf8fc59 (このIDを非表示/違反報告)
Yumi(プロフ) - 赤井さんかっこいい!早く付き合ってー!! (2020年2月17日 22時) (レス) id: 21adf2ae7d (このIDを非表示/違反報告)
ひな - はい!はじめましてです!分かります(*´ω`*) 赤井しゃんカッコイイです。一緒ですね♪ (2020年2月5日 1時) (レス) id: 623759395b (このIDを非表示/違反報告)
touko(プロフ) - ひなさん» はじめまして!赤井さんかっこいいですよねっ!私も大好きなキャラです(*´∀`*) (2020年2月4日 21時) (レス) id: bc4bf8fc59 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 私も赤井しゃん好きなので嬉しいいです! (2020年2月4日 19時) (レス) id: 623759395b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kyoko. | 作成日時:2020年2月3日 14時