36. box ページ45
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あれから2時間が経ったが雨は止みそうにない。
「ん……ふわぁ」
Aは赤井の身体に腕を回して抱きつきながら寝ていた。
「起きたか」
「今何時だろう…」
「わからんが、2時間は経ってるな。雨はまだ止んでない」
「雷は鳴ってない?」
「大丈夫のようだ」
「そう。このままここにいても仕方ないわね、もう行きましょ?小ぶりになってきたみたいだから」
「…俺はもう少し居てもいいがな」
「えー、もう嫌よ。寒いし…」
「フ…わかった」
Aも赤井も、まだ濡れている服を着た。
「わっ、冷たい…」
「せっかく身体を密着させ、暖めたのにな」
「そうだね。赤井、ニット帽かぶらないの?」
「……ぐっしょりだからな。洗濯したい」
「そっか(笑)」
なぜかAは笑った。
外に出た二人は少し歩き、ジョディが路地裏に来てないのを確認した。
「髪が重い…」
濡れた髪は特に重い。今まで赤井は海などに入らない限り、外でこんなに濡れたことがなかった。
「ジン並みの長さよね。男のくせにそんなに伸ばしてるからよ。いい加減切りなさいよね」
「…何度も言うが、行く暇がない」
「短くなったらさ、もっとかっこいいよ赤井。モテるだろうね!フフ」
「…別にモテたいとは思ってない。まあ俺も流石に邪魔だと思っていたところさ」
Aが見てくれればそれでいい。と思っている。
「表に出よう。公衆電話からジョディの携帯にかける」
「わかった」
辺りは暗く、夜になっていた。
《もしもし》
「俺だ」
《シュウ!心配したのよ!?何度かけても繋がらないからっ。Aにも繋がらないし!》
「すまない。あの大雨で携帯が馬鹿になってしまってな…Aも無事だ、心配はない」
《何もなくてよかったわ。それで、ベルモットの事だけど…追跡したんだけど、また見失ったわ…》
「またそのうち出てくる。ヤツは俺がNYに来る事は分かっているだろうし、俺を殺せという組織からの命令ならば俺達が追わなくても向こうから姿を現すだろう」
《わかった。これからどうするの?》
「Aとホテルに泊まるよ。早く服を着替えたいからな」
《ホ、ホテルって…》
「なに、ビジネスホテルに決まってるだろう」
《わかってるわよ;ホテルじゃなくて私達がいる隠れ家に来たら?》
「いや、この路地の近くのホテルに泊まる。すぐそこに洋服屋があるんでね。じゃあな」
キィ…
電話を切り、ボックスから出た。
「ジョディ心配してたでしょ?」
「ああ。服を着替えたいな、お前も来い。買ってやる」
赤井と服を買った。
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touko(プロフ) - Yumiさん» 赤井さんかっこいいですね!私も早くくっつけたいですがまだ先になりそうです(笑) (2020年2月17日 22時) (レス) id: bc4bf8fc59 (このIDを非表示/違反報告)
Yumi(プロフ) - 赤井さんかっこいい!早く付き合ってー!! (2020年2月17日 22時) (レス) id: 21adf2ae7d (このIDを非表示/違反報告)
ひな - はい!はじめましてです!分かります(*´ω`*) 赤井しゃんカッコイイです。一緒ですね♪ (2020年2月5日 1時) (レス) id: 623759395b (このIDを非表示/違反報告)
touko(プロフ) - ひなさん» はじめまして!赤井さんかっこいいですよねっ!私も大好きなキャラです(*´∀`*) (2020年2月4日 21時) (レス) id: bc4bf8fc59 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 私も赤井しゃん好きなので嬉しいいです! (2020年2月4日 19時) (レス) id: 623759395b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kyoko. | 作成日時:2020年2月3日 14時