25. serious love ページ30
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「なんで?女っていうのは行動と言葉で示して欲しいのよ」
「行動と言葉か…例えばなんだ?」
「た、例えば……愛してるの一言でも言えばさ」
赤井は自分の気持ちを今まで一度も言ったことがなく、これまで付き合った人はだいたい彼女の方から告白してきていたという。
「………行動は」
「それがキスしたり抱いたりすることよ!もう、言わせないでよね。どうせあんた、彼女から「本当に私の事好きなの!?」って言われたことあるんじゃない?」
「………」
否定しないということは、図星だったようだ。
「図星なのね…ほんと無表情というか、クールな男ね;」
ちょっと呆れたA。すると赤井は、
「嫌いか?無表情な男は」
「ううん、嫌いじゃないわよ」
「そうか。俺は──」
「なに?」
「本気の恋愛というのをしたことがないのかもしれんな…心の底から愛しいと思ったことがない」
夕食を食べ終えた赤井はタバコを咥えた。
「ないの?」
「ああ」
「あんた、ジョディを愛することは出来たって…」
確かに赤井はそう言っていた。
「出来たさ。しかしそれは深い愛情ではなく、浅いものだ。心の底からではない」
「………」
「聞くが、お前は降谷君を心の底から愛しいと思っているのか?」
今度は赤井からの質問。
「思ってるわよ」
「お前たちは確か一目惚れして付き合ったらしいな。一目惚れということは外見で判断したということだろう」
「顔が好みだったのよ!」
「ほぉー…顔が良ければいいのか?気にくわんな」
赤井は嫉妬しているようだ。
「や、優しそうだったもん。私の好きなタイプはね!優しくて髪が短くて料理も上手な頭の良い男が好きなのっ。零は完璧よ!色は黒いけど」
「………俺は当てはまらない、ということか」
「は?」
「優しくもない、料理も皆無、髪は長い、頭脳もまあまあだ」
「いや、赤井は十分頭良いと思うけど?優しいとこだって…ないわけじゃないわ。それに……」
「ん?」
「髪短くしたら、もっとかっこいいと思う。綺麗な顔立ちしてるもん」
「フ…嬉しいことを言ってくれるな、お前は」
Aは素直じゃないが、たまに素直なとこがある。それが赤井にとっては可愛いと思うのだった。
髪は切ろうと思っているのだが、前にも言ったとおり行く暇がこの男にはないのだ。
「まあとにかくデートに誘いなさい。プラネタリウムにしときな」
「適当だな。まあいい……ごちそうさま。豚づくしだったが非常に旨かったよ」
Aはお粗末さまといい片付けをした。
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touko(プロフ) - Yumiさん» 赤井さんかっこいいですね!私も早くくっつけたいですがまだ先になりそうです(笑) (2020年2月17日 22時) (レス) id: bc4bf8fc59 (このIDを非表示/違反報告)
Yumi(プロフ) - 赤井さんかっこいい!早く付き合ってー!! (2020年2月17日 22時) (レス) id: 21adf2ae7d (このIDを非表示/違反報告)
ひな - はい!はじめましてです!分かります(*´ω`*) 赤井しゃんカッコイイです。一緒ですね♪ (2020年2月5日 1時) (レス) id: 623759395b (このIDを非表示/違反報告)
touko(プロフ) - ひなさん» はじめまして!赤井さんかっこいいですよねっ!私も大好きなキャラです(*´∀`*) (2020年2月4日 21時) (レス) id: bc4bf8fc59 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 私も赤井しゃん好きなので嬉しいいです! (2020年2月4日 19時) (レス) id: 623759395b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kyoko. | 作成日時:2020年2月3日 14時