検索窓
今日:2 hit、昨日:20 hit、合計:172,507 hit

18. break up ページ23

.

その18時間後…


朝方4時を過ぎている。そろそろジョディが来日してくる頃だ。Aは1時まで起きていたが寝てしまった。捻挫はほぼ良くなっている。


(ん…今何時────え"!?)

「…………」

(な、な、なんで赤井が私のベッドで寝てんのよ!?)

なんと赤井はAのベッドで寝ていた。しかもしっかりと彼女を抱き寄せている。赤井の整った顔が間近にあるのだ。

(う、動けない…)

「………」

赤井は寝ている。


(とりあえず手を…)

Aは赤井の手を退けようとしたが……


ブーーー…ブーーー

赤井の携帯が鳴った。


「っ!」

咄嗟にAは目を閉じ、寝たフリをした。



3コール目でゆっくり起きる赤井。

「もしもし……ああ、おはよう。もうロビーにいるのか。……わかった、今から来る」

ピッ

ジョディから電話が来たようだった。


「………」

Aは寝たフリをしている。赤井はそんな彼女の頭を優しく撫でた。


「……すまない、A」

(……赤井…)

ベッドから降りてニット帽をかぶると赤井はジョディと別れる事に対しての謝罪をし、Aの部屋を出た。


「バカ……」

Aはそう呟いた。





***

あれから何時間経ったのか?
もう一度眠りについてしまっていたA。


「A」

「ん…赤井?」

「寝過ぎだ。起きろ」

「ん〜…」

Aは身体を起こした。赤井はベッドに座る。


「ジョディと話をつけてきた」

「ジョディはなんて…?」

「……別れる必要はないと言われたよ」

「ほら、あっさり「うん、別れるわ」なんて言うわけないわよ…彼女がどれだけあんたを好きか……」

「だが…なんとか説得したさ。終わったらまた付き合って欲しいと言われたが、お前と話した時と同じことを言った」

「情が移らないとも言いきれないってことを?」

「ああ」

「そう…ジョディ今頃泣いてるわね。私ちょっと行ってくるわ」

Aはベッドから降りたが、赤井に腕をつかまれる。

「待て」

「な、なによ…」

「もうジョディはいない。またアメリカに戻った」

「えっ⁉じゃあせめて電話を…」

「しばらくひとりにしてやれ」

「………泣かせたのはあんたよ、バカ…」

Aは携帯を閉じた。


「…これもあいつのためだ。ベルモットの事も組織の事も調べる必要がある。A、分かってくれ」

「……わかったわよ。それで?宮野明美に近づくのはいつ?」

「もう少しひとりで調べてくる。お前はどうする?」

「うーん…ねえ、日本にいるのは長くなりそうなの?」

その問いに赤井は頷いた。

19. reason→←番外編・Valentine day(赤井秀一)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (79 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
303人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , 赤井秀一 , 降谷零   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

touko(プロフ) - Yumiさん» 赤井さんかっこいいですね!私も早くくっつけたいですがまだ先になりそうです(笑) (2020年2月17日 22時) (レス) id: bc4bf8fc59 (このIDを非表示/違反報告)
Yumi(プロフ) - 赤井さんかっこいい!早く付き合ってー!! (2020年2月17日 22時) (レス) id: 21adf2ae7d (このIDを非表示/違反報告)
ひな - はい!はじめましてです!分かります(*´ω`*) 赤井しゃんカッコイイです。一緒ですね♪ (2020年2月5日 1時) (レス) id: 623759395b (このIDを非表示/違反報告)
touko(プロフ) - ひなさん» はじめまして!赤井さんかっこいいですよねっ!私も大好きなキャラです(*´∀`*) (2020年2月4日 21時) (レス) id: bc4bf8fc59 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 私も赤井しゃん好きなので嬉しいいです! (2020年2月4日 19時) (レス) id: 623759395b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:kyoko. | 作成日時:2020年2月3日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。