一緒にいたい【赤井秀一】

09. marriage? ページ10

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「なんて美人なお母さん！！このアザを赤井がつけたのね…痛そうだわ」

赤井の、金髪の母の右目には赤井がつけたアザがあった。

「美人……そうか？」

「美人じゃない！ステキなお母さんねっ。だからあなたもかっこいいんでしょ」

「まあ悪い気はしないな」

先ほどのいい男といい、かっこいいといい、褒められっぱなしの赤井。やっぱり嬉しいのだろう。


「あら、この子かわいい！６歳くらいかな？」

母親と髪型が似ている少女の事だ。


「こいつは妹の真純だ。この時７歳だったからな。今は１２になってるか…」

「小学生か、若い！私と９も違うのね…トホホ」

「お前はまだ十分若いだろう。１８くらいに見える」

「嘘つけ、流石にそれはないわ」

「本当だ。お前は顔が幼い」

「えっと…ありがとう？」

疑問形になってしまい、赤井はフッと笑った。


「この男の子も美男子ね！」

「こいつは秀吉といって、俺の４つ下の弟だ」

「そうなの。赤井にはすこーーし似てるかな」

「ああ、ほんの少しだろうな」

そう言って赤井は写真を手帳に再び挟んで閉じた。Aは父親のことは事情を知っている為、聞かなかった。


「素敵な家族じゃない！今度会わせて欲しいわ」

「…会わせて欲しいだと？本気か」

Aは彼の家族に興味があるらしい。その言葉に少々目を丸くして驚いている赤井。


「なに？ダメなの？」

すると赤井は、


「お前が俺の家族になるなら、会わせてやってもいいがな」

この衝撃的な一言にAは顔を赤くした。


「なっ……/ なに言ってんのよバカっ…そういうのはジョディに言ってあげてよ」

「フ…冗談さ。ジョディにか…それはどうかな」

(家族になる=結婚て事でしょ！？あ、ありえないんだから…っ)


「あいつとは、ただの仲のいい同僚に戻ろうと思っているんだ」

「え…？」

「……まだ日本に来たばかり。とにかく今は俺の中での目標を達成させないとな。お前はその辺で時間を潰せ、なんなら彼氏にでも会いに行くといい」

そう言うと赤井は立ち上がり、Aの部屋を出たのである。


「同僚に戻るってどういうこと…？」

その答えは何日か後にわかることになる。

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