17. suddenly ページ19
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翌朝──
「おい、起きろ」
「ん………?ふわぁあ〜…赤井?」
「もう10時だ。だいぶ寝てたな」
「えっ⁉そんなに寝てた⁉」
「ああ」
「起こしてよ!」
Aは疲れていたのかぐっすり寝ていたようだった。
「ここはオートロックだからな、カードキーがないと入れない。だから支配人に開けてもらったよ」
もちろんカードキーはAが持っていて、彼女が起きないと入れなかった。
「そうだったわね;零から電話あったかな…………ない」
携帯を見たが着信は入ってなかった。
「電話来てたのか?」
「うん、気づかなかったわ。19時頃よ」
「風呂に入ってたんだ。そりゃあ気づかんだろう(俺は知ってたがな)」
「そうよね…お風呂に持ってくわけにもいかないし」
「それより、足を見せてくれ」
「うん…」
包帯を解いて、足首の容態を見る。するとすっかり腫れが引いていた。
「見ろ、腫れが引いている」
「ホントだ!あんまり痛くないわ」
「立てるか?」
「………」
Aは立ってみると、痛みをあまり感じなかった。
「うん、大丈夫みたい」
「そうか、よかったな」
「赤井の処置のおかげよ、ありがとう!」
Aは笑顔でお礼を言った。
「…ああ」
Aの笑顔を見た赤井は、
(その笑顔をずっと俺に向けてくれたら…どんなに嬉しいか)
と心の中で彼女の笑顔を独り占めしたいと思うのだった。
***
歩けるくらいに回復したAは朝食を食べたあと、赤井の車に乗る。そして仕事の内容を聞いた。
「えぇっ!?宮野明美を車で轢けですって!?」
「そうだ。そして俺が彼女を助け、近づく」
「でもそんなことしなくても普通に近づいて…」
「俺はナンパしたことないんでね…」
「………」
「調べたところ、宮野明美には妹がいてな…彼女も組織の一員だ。コードネームはシェリー」
「シェリー…」
「宮野明美にはコードネームがない。組織の監視付きではあるが、彼女はシェリーと違い比較的自由な生活を送れてるようだ」
「………」
「お前は轢いたら止まらず逃走するんだ、いいな?」
「わかった」
「それと、俺はしばらく偽名を使うことにする」
「そうね、FBIだとくれぐれもバレないようにしないといけないものね」
次の赤井の言葉に、Aは衝撃を受ける。
「……俺は宮野明美と交際する」
「はあ!?」
「全ては彼女を利用するためだ」
「いやいやいや、待ってよ。ジョディはどうするのよ!?」
「ジョディとは別れる」
赤井はとても真剣だ。同時に交際するのは嫌だという。
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touko(プロフ) - Yumiさん» 赤井さんかっこいいですね!私も早くくっつけたいですがまだ先になりそうです(笑) (2020年2月17日 22時) (レス) id: bc4bf8fc59 (このIDを非表示/違反報告)
Yumi(プロフ) - 赤井さんかっこいい!早く付き合ってー!! (2020年2月17日 22時) (レス) id: 21adf2ae7d (このIDを非表示/違反報告)
ひな - はい!はじめましてです!分かります(*´ω`*) 赤井しゃんカッコイイです。一緒ですね♪ (2020年2月5日 1時) (レス) id: 623759395b (このIDを非表示/違反報告)
touko(プロフ) - ひなさん» はじめまして!赤井さんかっこいいですよねっ!私も大好きなキャラです(*´∀`*) (2020年2月4日 21時) (レス) id: bc4bf8fc59 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 私も赤井しゃん好きなので嬉しいいです! (2020年2月4日 19時) (レス) id: 623759395b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kyoko. | 作成日時:2020年2月3日 14時