12. friendship ページ13
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『ああ、好きだ。同じ仲間だからな』
『そっかそっか!ジョディね、彼氏いないらしいのよ』
『ほぉー。そうか』
『でも好きな人はいるんだって、誰か気になるわよね?』
『…あいつが好きになるのならよっぽどいい男なんだろう。中身がな』
『うん、そうかもね。(あんたのことよ…)美人よね彼女』
『まあな。だが、お前も可愛いと思うぞ』
『え…/』
Aは少し顔を赤くした。すました顔して可愛いなど言うとは思わなかった。
『お前こそ、恋人がいないのは勿体ない。なんなら俺がお前の……』
"恋人になってやる"と言おうとしたところで、Aは
『あー!そういえば大事な用事思い出したわっ、そ…それじゃあね赤井!』
Aは逃げるように屋上を出た。
『………脈なしか、それとも友情をとったか』
赤井は屋上に設置されてある灰皿に、タバコを捨てた。その数日後にAからゴリ押しされ、ジョディと付き合うことになったという。
***
現在に戻る。
「でもなんで今更聞くのよ?愛してないわけ?」
「そんなことは言ってない、愛してはいたさ。ただ何故あんなに押したのか気になってな」
(愛してはいたって過去形…??)
過去形に疑問を持つAだが、聞き返さなかった。
「あなたモテるんだもん。誰かにとられるかもしれないって思ったの」
「モテる…?」
「そうよ!ジェニファーもケイトもスワンもみーんなあなたの事、いい男とかかっこいいとか言ってたんだからっ」
そのうち2人はFBI捜査官で、ジェニファーは一般人でAの友人。ケイト、スワンは他の任務の為にアメリカにいる。
「…そういえばトーマスに言われた気がするな。ケイトとスワンは俺に気があると。全く気づかなかったな」
「疎いわね、そういうの」
「もともと恋愛は得意ではないんでね。それに…」
「ん?」
赤信号。赤井はAの顔を見た。
「俺には当初、気になってた女がいたからな…そいつ以外に興味がなかった」
「………」
「………」
ジッと見つめ、赤井は目を逸らすことはなかった。しかしAはだんだん恥ずかしくなったのか、
「っ……だ、誰?」
前を向いた。
「フ…さあな」
青信号になり、また走り出した。
(まさか…私?まさかね…そんなわけ、ない…でもあの時…)
Aはあの時、赤井が何を言おうとしたのか分かっていた。
【お前こそ、恋人がいないのは勿体ない。なんなら俺がお前の……】
(あれ以上聞いたらダメだと思った。私は…ジョディとの友情を選んだんだから…)
「……」
赤井は横目でAを見た。
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touko(プロフ) - Yumiさん» 赤井さんかっこいいですね!私も早くくっつけたいですがまだ先になりそうです(笑) (2020年2月17日 22時) (レス) id: bc4bf8fc59 (このIDを非表示/違反報告)
Yumi(プロフ) - 赤井さんかっこいい!早く付き合ってー!! (2020年2月17日 22時) (レス) id: 21adf2ae7d (このIDを非表示/違反報告)
ひな - はい!はじめましてです!分かります(*´ω`*) 赤井しゃんカッコイイです。一緒ですね♪ (2020年2月5日 1時) (レス) id: 623759395b (このIDを非表示/違反報告)
touko(プロフ) - ひなさん» はじめまして!赤井さんかっこいいですよねっ!私も大好きなキャラです(*´∀`*) (2020年2月4日 21時) (レス) id: bc4bf8fc59 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 私も赤井しゃん好きなので嬉しいいです! (2020年2月4日 19時) (レス) id: 623759395b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kyoko. | 作成日時:2020年2月3日 14時