車で移動 ページ46
2月21日…
NANAのアフレコが終了し、高橋広樹さんと会話する。
「七井、お疲れ」
「広樹さんお疲れさまです〜」
「このあと飯でもどう？」
「ごめんなさい、この後はすぐ移動しなきゃ
いけなくて……」
「そうか、残念だな」
「奥様と行ってください〜」
「生憎、愛子も仕事だよ」
高橋さんの奥さんは相橋愛子さんである。同じ声優さんだ。
諏「そんじゃあ俺と行くか、広樹」
広「そうですね！行きましょか。
そんじゃあまたな七井、お疲れさん」
諏訪部さんと行くことにした高橋さん。そして諏訪部さんはAにこう言った、
諏「七井ちゃん、明日はテニスの王子様の
キャラソンレコーディング、よろしく」
「もちろん分かっております！」
諏「おう、お疲れさん」
「お疲れさまでーす！」
Aはマネージャーの車に乗り、事務所へと向かった。
車内にて…
「槇村さん、台本とりに行ったら
コンビニ寄りたいです。お腹空いちゃって…」
「うん、わかった。いいよ」
その後かなりの沈黙が…
「………」
「………」
「あの、槇村さん」
「はぁ……」
「槇村さん！」
「あ、ああ…なに？Aちゃん」
「どうしたんですか？元気ないよ」
良平君のマネージャー、日暮に振られたので元気がない。
「日暮君に…振られたの」
「え？」
「バレンタインチョコは
受け取ってくれたのだけど…断られちゃった。
すごく…すごく好きだったのよ。
身体の関係でもいいからって言ったら…
それも断られてね、もう会わないって」
「そう…だったんですか」
それは日暮が良平君に槇村さんと身体の関係を持った事を怒られてしまったから、日暮は身体の関係を断った。彼自身の気持ちならばその関係は多分続いていたであろう。
「たぶん、良平くんが言ったんじゃないかと思う」
「え？」
「私は日暮さんの印象は遊び人て感じがした。
会話して思いました」
「……」
Aは日暮に対しての印象を正直に話した。
「だからもし、槇村さんを抱いたということを
日暮さんが良平くんに言ったんだとしたら…
良平くんは怒ったんじゃないかと思うんです。
好きでもないのに、簡単に手を出すなって。
あの子は結構、そういうの許せない人じゃないかな」
「じゃあ…木村君が私の為を思って…？」
「良平くんのことは私の推測ですけどね。
もし…もしこのまま関係を続けてたら、
槇村さんが余計に辛くなるよ。私はそんなの嫌」
「Aちゃん…」
うるうる来た槇村さん。
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作者名：touko.
| 作成日時：2019年8月17日 18時
