── ページ36
「こっちこっち！」
Aは手を離して、良平君の後ろに立つ。
「はい、いいよ。目を開けてみて」
「……」
目を開けると…
「うわ……これ俺？」
「そうよー！素敵でしょ？」
「うん、めっちゃいい！ありがとうっ。
さっぱりした〜！」
短髪の良平君、正直めっちゃかっこいい。
※２００８年のネオアンジェリークのイベントの(良平さんが赤のワイシャツにネクタイの服装の)時の髪型です(笑)
「すっごくかっこいいよ！」
「ほんと？」
かっこいいと言われて嬉しく思う良平君。
「うん、モテるよ絶対！
このAさんが言うんだから間違いなし！」
「いや別にモテなくていいんだけどね」
「えー？なんで」
「だって好きな人いるもん……」
「ん？なんて？」
「なんでもない！」
すっごい小声だったので聞こえなかった
「ま、いいわ。これは自信作！
えへへ、自画自賛。弟に見せてみよう！
写メ撮ってもいい？」
「いいよ。ねえ、Aさんは
こういう髪型が好みなの？」
許可をもらい、彼の写真を撮った。
「うん。でも基本短髪ならなんでもいいよ。
男は短いのがいちばん！あ、でもキムタクとか
江口洋介さんとかはロン毛似合うよね〜」
「あのお二人はかっこいいから何でも似合うよ。
ねえAさん、また伸びたら切ってくれる？」
「もちろん、いいよ！
さて、それじゃあ私はもう行くわ」
というと、良平君はとても寂しそうな顔をした。
「もう行っちゃうんだ…」
「うん。なになにー？もしかして寂しいとか？
なぁんて。ふふふっ」
「寂しいよ」
「え…」
何言ってんだよ！とか違うしとか言われると思ったが予想外の返しでびっくりした。
「もっといたかったな。一緒に…」
「ほ、ほんとに？冗談じゃなくて？」
「本当。俺の正直な気持ちだよ」
「あら〜、良平くんてばかわいい事言うのね！
それじゃあ…また遊びに来るから。ね？」
「また
「うん、今度は飲みに来るわ」
「やった！絶対来てよ？」
「約束するよ。それじゃあね！お邪魔しました。
携帯ちゃんと取りに行くのよー」
「うん、髪ありがとー！またね」
Aはこのまま仕事へ向かった。
Aが帰った後……
「あー！もっと一緒にいたかったなんて、
思わず言ってしまった…恥ずかしい……」
両手で顔を隠して照れてしまう良平君。
一方Aは、
「もっと一緒にいたかった……か。
悪い気はしないわね。てか本当かっこいいなー
あの髪型。私って才能あるかも？ははは。笑」
好意があることを分かっていないようだ
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作者名：touko.
| 作成日時：2019年8月17日 18時
