焼肉奉行（中村悠一） ページ28
【下ちゃんお疲れ。突然なんだけど、
良平君の家どこにあるか分かる？】
するとすぐに返事が来た。
【Aちゃんお疲れ(^O^)/
代々木公園から西にある小道を入ったとこの
アパートだよ！203】
(代々木公園の近くか…)
【ありがとう！今日は無理だけど、
今度チョコあげるね！(oﾟ▽ﾟ)
ハッピーバレンタイン＼(^ω^＼)】
ブー、ブーとマナーが鳴る。
【わーい！楽しみにしてるね〜(≧∇≦)】
柿「Aさん誰とメールしてるんですかー。
妬けちゃうな！」
中「どうせ下野とかだろ？」
「そう、当たり。ちょっとね」
良平君の家の場所を聞いてたとは言わなかった。
食べ放題の高級コースを頼んだ中村。
「えー、ちょっと高くない？」
中「心配すんなよ。
俺ら３人でお前に奢ってやるから」
「え？」
杉「いつもお世話になってるし、
チョコレートも貰ったから」
柿「そうですね、だから思う存分食べて下さい！」
「中村くん、杉田くん、かっきー……
な、なんて素敵な人たちなんだ君達は！！！」
柿「付き合いますか〜？♡」
「いや、それとこれは別よ」
柿「え〜！」
中「あーあ振られたなかっきー」
杉「当たり前だ！女神はそう簡単には
付き合わないぞ！！！」
中村と杉田は笑った。
ちなみに杉田と中村が隣同士、Aと柿原が隣同士で座ってる。Aの前が中村。
「よし、お肉来たね！そんじゃ、焼きましょうか！」
牛脂を網に塗る。そして塩タンを焼いていると中村が
中「待て！」
「わ、びっくりした…なに？」
中「牛タンは表30、裏15秒で焼けよ？」
「は？」
杉「いきなり出たよ」
中「あーほら、ボーッとすんなよ焦げる！」
「あ！」
中村にトングを奪われたA。
次に柿原が骨付きカルビを切ろうとすると
中「お前ねー、それ焼いてから切って」
柿「そうなんですか？すいません」
中「お前ら何か適当にご飯とか頼んでな。
俺が全部肉焼いてやるから」
「なんなの？焼肉奉行なの？」
中村と５年の付き合いだが、初めて焼肉を共にした為知らない。
杉「その通り。１回俺が焼いた生焼けの肉食って、
中村腹下したからそれ以来、焼肉にうるさくなった」
柿「そ、そうなんですね；」
「どうして生焼けの肉をあげたのよ」
杉「いや、焼けてると思ったんだよね。鶏肉」
「鶏肉はしっかり焼かないとすぐお腹壊すよ」
杉「はい、すみません」
中「Aじゃなくて俺に謝れよお前；」
当時謝ってるのだがね。
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作者名：touko.
| 作成日時：2019年8月17日 18時
