seigaku.33 ページ33
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「ていうか、まだいたの?千石君」
「別のコートでテニスの練習してるよ。
君たちはデートの邪魔されたくないだろうから」
「デ、デートなんかじゃ…/ ね、手塚君」
「……そうだな。テニスを教えていただけだ」
「いやいや、思春期の男女が休日に二人きりで
会うなんてデートとしか言いようが無いでしょ。
何とも思ってない子と二人で遊びたいとか思う?」
「え…」
確かに二人きりなどないし、
大体が団体で遊ぶことが多かったAは
変に意識してしまった。
「そうか…なら俺はデートという事で構わない。
水野が嫌じゃなければな」
「い、嫌じゃないよ…私も」
「よかった。では行くぞ水野」
「うん」
「またね〜Aちゃんっ」
千石はルンルン気分で戻っていった
***
夕方
「そろそろ帰るか水野」
「うん、そうね!着替えてくるから待ってて」
「ああ、わかった」
手塚はAが来るまで一人待っていた
「「手塚さ〜ん、こっち向いてぇ〜!」」
「ん?」
「「きゃーっ」」
手塚は本当にモテるようだ
テニスガーデンに来ていた他校の女子に呼ばれ、
振り向いただけできゃーきゃー言われるのだ
「あの」
今度は別の可愛い女子(他校と思われる)
「なんだ…?」
「ずっと一緒に居た人って…彼女なんですか?」
「………いや、違うが」
「よかった…っ、あのこれ…!」
「これは?」
紙切れを渡された手塚は女子に言う
「私のメルアドです!よかったらメールして下さい」
「………」
手塚はその紙切れをつき返した
「て、手塚さん?」
「すまないが、俺は携帯を持っていない」
「えっ!?」
「家にある固定電話しかない。
だからこれを受け取る事は無意味だ」
「そ、そうですか…じゃあ電話番号を!」
「いや、断らせてもらおう。悪いな」
「うぅ…わかりました…っ」
女子は落ち込んで友達の元へ戻った
「おまたせ、手塚君」
「ああ。では帰ろう」
「うん」
するとフェンスを越えてテニスボールが飛んできた
「危ない水野!」
「え……っ」
グイッと手を引かれAは手塚の腕の中に
「テニスボールが飛んできた。怪我はないか?」
「あ、ありがと…/」
また手塚と至近距離になってしまい、
Aは顔が赤くなる
「……すんまそん」
ボールを打った人物は…伊武だった
すんまそんと言って、コートに戻った
「不動峰の伊武だ。あいつも来ていたのか」
「知り合いなんだ」
「まあそうだな」
手塚はAから離れて
一定の距離を保った
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赤 - 声のほうの小説も続きが見たいです… (2020年7月18日 0時) (レス) id: 8e11450e23 (このIDを非表示/違反報告)
yukinem(プロフ) - 更新ありがとうございます!!!楽しみにしています! (2020年5月22日 23時) (レス) id: 306a0f46b6 (このIDを非表示/違反報告)
touko(プロフ) - うたプリ大好き?さん» お返事遅くなりました!少しずつ更新していきます!ありがとうございますっ (2020年5月22日 23時) (レス) id: 4e969b708c (このIDを非表示/違反報告)
touko(プロフ) - yukinemさん» お返事遅くなりました!ありがとうございます!! (2020年5月22日 23時) (レス) id: 4e969b708c (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています!更新停止状態のままですが更新はされるのでしょうか? (2020年1月16日 2時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:touko. x他1人 | 作成日時:2019年6月7日 20時