【テニプリ】青学の王子様［手塚国光］

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「お堅いなぁ〜手塚は。ま、いいや！
それじゃあ遊ばない代わりにメルアド教えて！ね？
Aちゃんのメルアド！」

「メルアドは…」

「駄目だと言ってるだろう、千石」

「何で手塚が言うんだよ〜、
俺はAちゃんに聞いてるんだけど？」

「水野をたぶらかすことは許さん。彼女は今日、
俺とここに来た。今からテニスをする。邪魔をするな」

手塚はAとの時間を邪魔されたくない
という気持ちが言葉に出てしまう

「千石君だっけ？ごめんね、私手塚君と一緒に居たいの」

「…！」

一緒に居たいというAの言葉に驚く手塚


「そっか〜なら今度は手塚が居ないときに誘うよ」

「もう会うことはないと思うわよ？」

「え〜そんな冷たいこといわないでよAちゃあん」

「付き合ってられん。行くぞ水野」

「うん。それじゃあね千石君」

「バイバイ！俺のAちゃーんっ」

俺のじゃないでしょと突っ込んだAだった



＊＊＊


「手塚君？」

「………あいつの女好きには困ったものだな」

「女好きなんだ…千石君て」

「今までの大会でも、よくナンパしているのを
見かけた。お前のような可愛らしい容姿をしている
子を、千石が見逃すはずがない」

「え…」

手塚はサラッと言った。Aは照れてしまう。

「水野、ラリーをやってみよう」

「うん」

「さあ、油断せずに行こう」

手塚は弱めにサーブを打つ

「はっ！」


「それっ！」

ポンッポンッとボールを返していく


「やった、当たったよっ」

「その調子だ！」

手塚も嬉しそうだった。


ラリーをして、テニスの楽しさを知ったAは
どんどん上達していった







いつの間にかお昼になった

「手塚君、テニスとても楽しいね！」

「ああ、楽しめたのなら何よりだ。
初めてにしてはとても筋がいい、さすが水野だな」

「ありがとう。ね、お腹空かない？」

「もう昼か…早いな」

「あのね、お弁当作ったんだけど…食べる？」

「弁当…いいのか？」

「うん、お口に合えばいいんだけど」

「では、ありがたく頂こう」



テニスコートから離れ、二人はベンチに


「はい、どうぞ。保冷剤入れてるから冷えてるけど」

「ありがとう」

弁当箱を開けると、
上にはボリュームたっぷりのおかずと、
テニスボール風のおにぎり。
卵を巻いて黄色にし、海苔を細く切ってつけてみた

「ほお…とてもよく出来ているな」

「テニスボール風にしてみたんだ」

「頂きます」

「どーぞ！」

左で箸を持ち、手塚はお弁当を食べる

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