【テニプリ】青学の王子様［手塚国光］

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1〜50まで。Aの番である
箱に手を突っ込んだ。席に戻って紙を開いた

「……31番。わ、一番前じゃない…トホホ」

真ん中の席の一番前になってしまった
後ろの席の友達の泉 優奈は…

「31番？A残念ね、後ろの席じゃなくて」

「一番前嫌だな…近すぎてね」

「川中さんは手塚君の隣がいいみたいだけど…」

「優奈もでしょ？」

「まあそうなんだけどー」

「優奈はえっと…18番？後ろの席だいいなぁ…！」

手塚の番が来た


(40番？後ろだ！問題は手塚君だけど…)

川中は40番

(俺は50番か。見えにくいからって水野の隣に
変えてもらお…！)

50番は窓際の一番後ろである。

「………」

手塚はくじを引き、見たあと戻った


「手塚、何番だった？」

手塚と仲のいい男子が聞いている


「21番だ」

「わ、一番前じゃねえか」

「構わない、俺はどこでもいい」

「てか、水野の隣じゃん。どこでもいいなら
かわってくれよ」

Aはとても人気がある
彼女の隣になりたい人は沢山いるのだ

「………先生が目が悪い人や黒板が見えない人以外は
変えるなと言っていただろう」

「ちぇ…堅いなぁ、手塚は」

(手塚は水野の隣なのかよ…！)

(水野さん、手塚君の隣なの!?)


皆引き終わった後…

「よし、それじゃあそれぞれ移動しろ───」

「「先生！黒板の字が見えにくいので、
席を前にして下さいっっ！」」

川中と内田が同時に言葉を発してしまった

「え」

「え？」

「「ええぇえ〜!!」」

二人とも驚いていた


「お前たち勉強熱心だな。いいぞ
手塚、お前後ろでも平気か？」

「はい」

「じゃあ手塚は内田の番号の席だ
あとは………水野、お前後ろがいいだろ？」

「え？」

「さっきそう聞こえた。お前は川中の番号の席」

「わ、わかりました」

結果手塚は50番でAは40番の隣同士に。
内田と川中も変わらず、前になっただけである


「あの、せんせえ…」

「なんだ川中」

「やっぱりさっきの席にして戻して欲しいです」

(いいこと言った川中！)

心の中で思う内田。
そうすればAは自分の隣になるからだ
しかし先生がいいと言うわけでもなく、


「何言ってんだ、一度言ったことは変えない。
お前黒板が見えないんだろうが」

と強く言われると、ショボくれてしまった

「だ、だってぇ…」

「お前もしかして手塚の隣がよかったのか？」

と先生に言われた川中は恥ずかしくて
全力で否定した

「ま…まあとりあえずよろしくね、手塚君」

「ああ、よろしく頼む」

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