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black.122 ページ22

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Aは水と氷枕とタオルを持ってきた
熱さまシートも。


「昴さん起きれますか?」

「は、い…」

とてもキツそうな昴を見て、Aは心配だった
顔も赤く、インフルエンザではないかと思ったが
そうではないようだ

「薬は二錠服用ですね。はい」

Aは薬を二錠昴に渡した
力があまり入らず、水を溢しそうになった

「わ、大丈夫ですか?」

「すみません、手に力が入らなくて…ハァ、」


Aが水が入ったグラスを持ち昴の口に運ぶと、
彼は辛うじて薬を飲むことが出来た
微かに見える昴の喉仏が、飲むと同時に動く。

そして横になった

「昴さん、頭の下に氷枕敷きますから…
ちょっと失礼しますよ」

「……!」

Aは昴の頭を手前にゆっくり動かし、
氷枕を敷こうと前屈みになる。すると…
Aの胸が昴の顔の近くに来てしまう

(堪えろ、今はそれどころじゃない…
気分が悪いんだ俺は…)

好きな女の胸が目の前に来ては、
さすがの赤井も見てしまうわけだ。

敷き終わるとすぐに離れたA

「枕の上に敷きましたけど、高さは大丈夫ですか?」

「はい…大丈夫です
ありがとうございます…ゴホゴホッ」

「早く熱を下げる為にも、脇の下にも
この熱さまシートを貼りますね」

と言って先程と同じように服を捲り、
昴の両脇の下に熱さまシートを貼ってあげた

一瞬ビクッとした昴。
熱さまシートのひんやり感にビクッとしたらしい

しばらくすると眠気が襲ってきたのか、
昴は眠ってしまった



────
──



「…ん、」

あれから6時間経ち、時刻は深夜2時
昴は目が覚めた

身体は汗をかいてすっきりしていた

(だいぶ身体が軽くなったな。熱は下がっただろう
Aが看病してくれたからな)

「すー…すー…」

(ん…?)

ベッドの近くに椅子を持ってきて座り、
そのベッドの脇に伏せて寝ているA
心配で、昴の部屋から一歩も出なかった

「フ…ありがとうな、A」

寝ているAに微笑み、優しく頭を撫でた
愛しき女が一生懸命看病してくれたことを
とても嬉しく思った

その後服を脱いで汗を拭き、
手の届く所に置いてた服を着たあと
Aにブランケットをかけてあげた
そしてチョーカーをオフにし、赤井の声で



「おやすみ、愛している…」

愛の言葉を囁いて再び眠ったのだった

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poco(プロフ) - 初コメ失礼します!とても面白くてすぐ読み終わってしまいました!続きが気になります!更新楽しみにしています! (4月23日 4時) (レス) id: 7086e430c4 (このIDを非表示/違反報告)
touko(プロフ) - ゆかさん» 大好きと言って頂き恐縮です!ありがとうございます\(^o^)/ (2020年2月28日 0時) (レス) id: bc4bf8fc59 (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - お話大好きです!楽しみに更新待ってます。 (2020年2月27日 22時) (レス) id: 44e2ced5af (このIDを非表示/違反報告)
touko(プロフ) - ベルモットさん» ありがとうございます! (2020年2月5日 22時) (レス) id: bc4bf8fc59 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - こんには、お久しぶりです。ベルモットです。引き続き読ませて頂きました。 (2020年2月4日 20時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kyoko. | 作成日時:2019年5月22日 20時

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