SLAM DUNK1

DUNK.32 ページ32

廊下にて

「高島くんってああいうキザっぽい人なの？」

「ああ、生徒会長になってから特にな。女はみんなあいつにキャーキャー言ってるけどよ…どこがいいんだかな」

「そうよね。私は嫌いだわ…まだ三井くんとか桜木くんとか流川くんの方がいいよ」

「……水戸は？」
「洋平くんも！」
「なあ、アイツってさ…お前のこと好きなんじゃねえ？」

三井は洋平の話題になると深くなる

「えー？なんで」

「話聞くとすげえ勢いでその痴漢野郎殴ったんだろ？よっぽど腹立ってたんだな。お前にさ…気があるんじゃねえか？」

「三井くん、もし私が痴漢にあってたらどうする？」

「あ？そりゃあ殴ってボコボコにして助けるけど…そいつのこと許せねえ」

「そういうものじゃないの？知り合いが痴漢にあって男が黙って見てるわけないでしょう？洋平くんが私に気があるとは思わないなあ。友達感覚で接してくれてるんだと思うわよ」

「ふーん…」

「もしその立場が晴子ちゃんでも、洋平くんは私みたいに助けると思うし」

「まーそうだな…」
「なんでそんなに深入りするの？洋平くんにさ」
「いや…別に」

「？へんなの」
「……」

────────

───

そして放課後…

洋平「お、Aちゃん」
「洋平くん。あら？エトセトラは？」

洋平「大楠たちは今日は用事あんだって。珍しいだろ？笑」

「うん、珍しいね。洋平くん今日バイト？」
洋平「いや、休みだから観て行こうかと思ってさ」
「そっか」

洋平「なあAちゃん、部活観たあとよかったら一緒に帰らない？」

「ごめん、今日は三井くんと病院に行くの」
洋平「え、病院て…？」

「彼の膝。一応診てもらったほうがいいよって私が言ったのよ。だから付き添い」

洋平「なんでAちゃんが付き添うの」
「私もついて行くからって言ったのよ」

洋平「ふーん…そうか。わかった」
「また誘ってね(笑」
洋平「いつ誘えるかな…笑」
「え？」

洋平「なかなか1人になれないからなあ」
「大楠くんたちも居ていいけど…」
洋平「俺が2人で帰りたい…っていうか……」

« アイツってさ…お前のこと好きなんじゃねえ？»

Aは三井の言葉が一瞬頭をよぎるが、首を左右に振り消した

洋平「？？？」
「なんでもない！」
洋平「そう？あ、そういやラブレターもらったんだって？」
「どっからそんな話が…」

洋平「花道から(笑。どうやら三井さんが宮城さんに喋ってたの聞いたらしいぜ」

という話をしていると…

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