ぽんこつマンネの奮闘記。 (ページ2)

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スキズのエギページ2

WN side

我らがマンネのAは本当に世話が焼ける。

今日も、10個アラームを鳴らしているが、未だに夢の中だ。

ジョンイニでさえ自分で起きられるのに………、と反ば呆れながらも

こいつを起こしにきてしまう俺は相当やられているんだと思う。

「起きて、A。朝だよ。」

声をかけるとモソモソと布団が動き、エギが顔をだす。

『……ウジニオッパ？……んー…………朝？』

寝起きで頭が回らないのかポワポワとしているマンネは、本当にエギみたいだ。

毎朝、毎朝、面倒だと口では言っているが、

寝起きのこいつが見られるのは、俺の特権だから。

「皆もう起きてご飯食べてるから、Aも早く来いよ？」

くれぐれも二度寝はするなよ、と念を押してドアに手をかけると

『うん、わかった～…』

なんて、間延びした返事をするものだから…信用できないけど、

ヘニャヘニャと緩んだ笑みを浮かべるマンネの破壊力には勝つことが出来ない。

………急に顔に熱が集まるのを感じて、急いで部屋を出た。

随分とだらしない妹をもったな、とつくづく思うけど、

…そんな妹に世話を焼くのも案外悪くないよな。