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383話だ ページ41

「あの恭弥さん、今日学校あんだけど!?」

「知ってる」

し、知ってるって……お、おま…お前なぁ。

平然と私を抱きしめながら言う恭弥に頰が引き攣った。知ってるなら離せよ、と言いたいのは私だけだろうか。

いいや零がここにいたら離してやれと言ってくれる…と、お、思う。多分。

つーかマジで離してくれ。心臓がバックンバックン言ってるから。頰を心なしか熱が集い始めてるから。

うん。こう言う時は他のことを考えよう。
くいちが9。くに18。くさん27。くし36。くご…

ブツブツと九九を内心呟く私は、ハッとする。
そうだ。今そんなことしてる場合じゃない!!

今日じゃん!!リング争奪戦の最終決戦は!!
え、こ、こんなのんびりしてて大丈夫なの!??

私は何も言わずに恭弥の手を掴んだ。ピクリと眉を動かす恭弥は「朔?」と不思議そうに名を呼ぶ。

「……お前、今日絶好調か?」

「は?」

いきなり何、と言いたげな表情の彼に私は体調は絶好調かともう一度尋ねる。

「別に、普通だけど……いきなりどうしたの?」

「だって……今日じゃん、大空戦」

私の言葉に恭弥は目を瞬いた。そして小さく息を漏らすと体を起こす。彼がいきなり体を起こすもんだから私もつられるように起きた。

「平気だよ。勝つ自信しかないね」

「お、お前なぁ……相手側にはあの零がいんだぞ?」

「だから何。むしろ好都合だよ。これで思う存分、あいつと戦える」

あいつにはいつもしてやられる方だからね。と笑う恭弥。その表情はとてもやる気に満ちていた。いややる、ではなく殺るの方だ。

あーほんとバカ。これだから戦闘狂は。

頭を抱えてしまったのは仕方がないと思う。
けれど同時にそれでこそ恭弥だと思ってしまった。

「……勝つと豪語するからには負けんじゃねーぞ」

「当たり前だよ。完膚なきまでに咬み殺す。だから君は家で待ってな」

「それは嫌。私は最後の瞬間まで見るからな」

零や恭弥が戦っているんだ。私がのんびり家でお留守番、だなんてできるはずない。

「だからカッコいい姿、私に見せてくれよ。彼氏が負ける姿なんて見たかねーからな」

「……」

虚をつかれたのか、恭弥は大きく目を見開く。けれどそれは一瞬で不敵な笑みへと変わった。

「当たり前だよ」

「ならよし、頑張れよ。応援してるから」

うんと頷く恭弥は少し早いけど朝食にしようかと私の手を引いて立ち上がった。

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ミリア - 凄く気に入った作品で続きが楽しみですもし今後他の作品を作る予定があったらリボーンのツナ♀逆行か雲雀の姉か妹か娘がヒロアカかワールドトリガーかアニメKとコラボかトリップか転生した作品が読んで見たいです説明が下手ならすみませんこれからも頑張ってください (2018年4月2日 21時) (レス) id: 673ec4ec31 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆっくりノワール×夜野兎 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1  
作成日時:2018年1月19日 23時

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