382話 ページ40
骸side
………。
『……零？』
「……。」
そう言うと、ギュッと力を強くする零。
今現在、僕は困ったような嬉しいような状態にあっている。昨日、酷い顔で帰ってきた零を、迎えていたら甘えてきて膝に頭を乗せて寝て………。
立ち上がる訳にもいかないので髪を下ろして僕も寝たのですが……。
起きたら、零が横から僕を抱きしめている状態。しかも、かれこれ10分ほどこの状態。
しかも、零ずっと黙ったまま。
………。
流石に心配するんです！！
『どうしたのですか、零。一度離しましょう、ね？』
「……嫌か？」
力を更に強くしながら問う零。
いや、嫌ではないんですよ？むしろ嬉しすぎるくらいなのですがね。締め過ぎて痺れて来た腕と朝の準備をできない事を除けば。
『………そんなに、朔達の敵になるのが嫌ですか？』
思い出されるのは、クロームを通して見た光景と音声。
XANXUSが零を大空戦、XANXUS側につくよう人質付きで命令され、仕方なくXANXUS側につくことになった零。
その後、ダメージが大きいのか僕にひたすら甘えてくる。
甘えられるのはいいのですが……。
『朔達が関係しているのがムカつきますねぇ……。』
本当に、本当に小さくそう言う。
全く、実に腹立たしい。僕といる時はこれ程まで甘える事はなかったのですがねぇ…。
「……嫌に決まってる。」
腕に込められている力が抜け、血が勢いよく流れていっているのを感じると、零がそう返事する。
そちらを向くと、少し上目遣いになっている零。
中性的な顔ですが、可愛いと思うのは彼女だからなのかなんなのか…。
『まぁ、本当に危なくなったら行きますよ。』
「…まだ辛いだろ。」
『それでも行きます。貴女の泣き顔は見たくない、貴女には笑顔でいて欲しいのでね。』
そう言うと驚いた顔をして、まだ痺れている腕にグリグリと頭を擦らせる。
あぁ、こんな一面もあるんですねぇ……。
でも、これをしるのは僕だけの特権。
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ミリア - 凄く気に入った作品で続きが楽しみですもし今後他の作品を作る予定があったらリボーンのツナ♀逆行か雲雀の姉か妹か娘がヒロアカかワールドトリガーかアニメKとコラボかトリップか転生した作品が読んで見たいです説明が下手ならすみませんこれからも頑張ってください (2018年4月2日 21時) (
レス) id: 673ec4ec31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆっくりノワール×夜野兎 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2018年1月19日 23時
