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381話だ ページ39

翌朝。ふと目覚め時計を見ると6:00丁度を指していた。私にしては早い時間だ。

二度寝しようと寝返りをうつと眼前に恭弥の顔があった。

「〜〜〜〜っ!??」

思わず声にならない悲鳴をあげたのは仕方がないと思う。後ろに下がろうとして腰に彼の手がまかれていることに気付く。

「っ、お、おい恭弥!!起きろ!!!」

彼が寝ているところを起こすとか、馬鹿だろ。と思う人もだろう。多分、この場に零がいたらお前勇者だなと拍手を送るに違いない。

けれど咬み殺されろうが何されようが今この状況で呑気に彼が起きるまで待ってるとか無理だ。

「ん……なに……」

恭弥を揺らし起こせば恭弥がうっすらと目を開けた。その声は起きたばかりなのか掠れている。その声すらドキッと胸が高鳴っちゃった私はもう恋の病の末期だ。

私を視界に入れた時、恭弥は何も言わずに抱きしめてくる。すりっと甘える子猫のようにすり寄ったので顔を真っ赤に染め上げたのは仕方がないと思う。

「きょ、お、おまっ、ね、寝ぼけてんじゃねー!!」

声が裏返る。だってこんなこと、一度もなかっ……いやあったか。うんあったあった。

けどいきなりのことで動揺してしまった。叫ぶと恭弥はムスッとして「うるさい」と頭を叩かれる。

「あ……ごめんなさい」

「うん」

……ってなんで私が謝ったんだ!?そうじゃない。そうじゃないだろ、自分!!

「恭弥の部屋ここじゃないだろ!?なんでいんだよ!」

「なんでって……寒かったから」

「寒かねーだろ!!今秋だぞ!!」

「……本当は僕の部屋で一緒に寝ようと思って客間に来たんだけど」

あ。スルーですか。

「君、気持ちよさそうに寝てるし……」

「そりゃ色々とあったからな。疲れてたんだよ」

「起こすわけにもいかなかったからそばで寝た」

「……起こせばいいだろ、普通に」

こんなことになるなら起こして欲しかった。一瞬、ついに一線をこえちまったかと思ったじゃねーか。

朝起きて寝返りうったら隣に恋人が寝ていました、なーんて事が現実におきたらお前どーするよ。

あ、やっぱいい。なんとなくお前と言いたいことわかったから。どうせ、別にいいと思うけどとか言うんだろ?だって恭弥だもんな。うん。乙女心がわかってねーんだ。

深いため息を吐けば恭弥は顔を顰めた。私が顰めたいわ。

「とりあえず起きるから手を離してくれ」

「嫌」

「なんでだ!??」

「眠い」

すみません。マジ離しやがれください。殴るから、殴ってやるから!!

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ミリア - 凄く気に入った作品で続きが楽しみですもし今後他の作品を作る予定があったらリボーンのツナ♀逆行か雲雀の姉か妹か娘がヒロアカかワールドトリガーかアニメKとコラボかトリップか転生した作品が読んで見たいです説明が下手ならすみませんこれからも頑張ってください (2018年4月2日 21時) (レス) id: 673ec4ec31 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆっくりノワール×夜野兎 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1  
作成日時:2018年1月19日 23時

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