369話だ ページ27
「まるで戦場ではないか!!」
叫ぶ笹川先輩。そんな彼にレヴィは告げる。怖けりゃ逃げろ、と。
「てめーらのボスのようにな」
ワオ。
あ、別に恭弥の真似をしたわけじゃないけどなんかイラッときたぞ、あいつの言葉。
「ふざけんな!!」
獄寺も今の言葉にイラッときたのだろう。青筋を立てて怒鳴り散らした。
「10代目は逃げたんじゃねぇ!!!」
「ツナは来る必要がねーのさ」
獄寺さんの肩を掴む山本さんが笑みを浮かべる。
「ヒバリはうちのエースだからな」
「そーそー。ロボット如きに負けないよ、恭弥は」
ニヒルと笑う私にXANXUSは山本が発したエースという言葉に反応した。
「ぶはーはっはっ!!そいつぁ楽しみだ!!!」
わあーXANXUSが大口開けて笑うところなんて雨戦以来ですなぁ。
ふと恭弥を見ればただジッとXANXUSを見つめていた。獲物に狙いを定めた肉食動物のような瞳をして。
ふと私が目が合えば少し笑みを零す。多分不安そうな顔をしていたのだろう(私が)。
心配するな、必ず勝つ。
そう言っているように思えた。そんな恭弥に私も笑い返す。うん、信じて待つよ、お前のことを。
ひゅうと風が吹き彼が羽織っている学ランがたなびく。……近くの方から円陣組んでヒバリファイオーとかやってるのは見なかったことにする。
「それでは始めます」
「雲のリング。ゴーラ・モスカVS.雲雀恭弥」
「「勝負開始!!!」」
先に動いたのはモスカだった。モスカの足に搭載されているジェットエンジンが火を吹き恭弥に一気に迫る。
だが恭弥は顔色一つ変えずにトンファーを思いっきり振り下ろした。
ガキィゴキャっという破壊音が鳴り響く。早技でよく見えなかったのだが気付けばモスカの腕が一本地面に落ちておりもう一本の腕が使い物にならなくなっていた。
ドオン!!っと爆音を轟かせる中、恭弥は物足りなそうな表情を浮かべつつ指輪を一つにする。
ポカン。と開いた口が塞がらないというのはまさにこのことを意味するのだろう。皆さん、口開いてますよ。
「これいらない」
近くにいるチェルベッロに指輪を預ける恭弥は彼女らの横を通り過ぎXANXUSの横にいる二人に目もくれずヴァリアーボスであるXANXUSへと目を向けた。
「さあおりておいでよ。そこの座ってる君。猿山のボス猿を咬み殺さないと帰れないな」
うん。絶対こーなると思ったわ!!さっき狙い定めててもんね!!
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ミリア - 凄く気に入った作品で続きが楽しみですもし今後他の作品を作る予定があったらリボーンのツナ♀逆行か雲雀の姉か妹か娘がヒロアカかワールドトリガーかアニメKとコラボかトリップか転生した作品が読んで見たいです説明が下手ならすみませんこれからも頑張ってください (2018年4月2日 21時) (レス) id: 673ec4ec31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆっくりノワール×夜野兎 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時:2018年1月19日 23時