365話だ ページ23
破裂と同時に景色が一変し体育館へと戻る。
「これで……いいですか?」
綺麗に着地を決める六道さんは一つに合わせた霧のボンゴレリングをチェルベッロに見せた。少しの沈黙の後、チェルベッロは顔を見合わせコクリと頷く。
「霧のリングはクローム髑髏のものとなりましたのでこの勝負の勝者はクローム髑髏とします」
「あのバイパーが…」
ポツリと呟くコロネロ。その視線の先には布切れ落ちている方へと向けられている。ツナは少し冷や汗を流しながらそこまでしなくてもと叫んだ。
「この期に及んで敵に情けをかけるとは…どこまでも甘い男ですね、沢田綱吉」
「あぁ。骸の言う通りだ。けど大丈夫だぞ。あいつ逃げたからな」
「零の言う通りですよ。なので心配ご無用です。彼は最初から逃走用のエネルギーは使わないつもりだった…」
抜け目のないアルコバレーノだと小さく息を吐く骸にツナは安堵した。すると椅子に座っているXANXUSが「ゴーラ・モスカ」と隣に立っているモスカの名を呼ぶ。
「争奪戦後、マーモンを消せ」
「全く君はマフィアの闇そのものですね、XANXUS。君の考えている恐ろしい企てには僕すら畏怖の念を感じますよ」
骸のにXANXUSはピクッと反応した。
「なに、その話に首をつっこむつもりはありませんよ。僕はいい人間ではありませんからね。ただ一つ…君より小さく弱いもう一人の後継者候補をあまりもてあそばない方がいい」
XANXUSに背を向けこちらに近付いてくる骸。そんな骸に柿本と城島は駆け寄った。
「骸様!!」
「すんげーーー!!やっぱつえー!!」
尊敬の瞳を向けている二人に骸は柔らかく微笑む。そのすぐ後に零へと視線を向けた。
「零、どうでしたか?」
「え?あ……ああ。か、カッコよかったぞ!!」
「それは何よりです。ここは人が多いですからね。返事は帰った後、聞くことにします」
まあ。返事は“イエス”か“はい”以外は聞かないがと言いたげな表情を浮かべる骸に零の頰は赤く染まった。
「拒否権なしかよ!!」
「当たり前です」
「あ、当たり前なのか!??」
とその時、獄寺がどこからかダイナマイトを取り出した。
「てんめーーーどの面下げてきやがった!!」
「おい!獄寺!!」
敵意むき出しの彼に骸はフッと笑う。
「それくらい警戒した方がいいでしょうねぇ。僕もマフィアなどと馴れ合うつもりはない。
僕が霧の守護者になったのは君の体を乗っ取るのに都合がいいからですよ、沢田綱吉」
……あ、そーなん?
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ミリア - 凄く気に入った作品で続きが楽しみですもし今後他の作品を作る予定があったらリボーンのツナ♀逆行か雲雀の姉か妹か娘がヒロアカかワールドトリガーかアニメKとコラボかトリップか転生した作品が読んで見たいです説明が下手ならすみませんこれからも頑張ってください (2018年4月2日 21時) (レス) id: 673ec4ec31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆっくりノワール×夜野兎 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時:2018年1月19日 23時