初恋なんて大嫌い【Stray Kids】

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「ということで、体育祭の種目決めは以上です。次に……」



季節も春から夏に差し変わる頃、暑くなってきたこの時期にやることといえば体育祭。運動が得意でも不得意でもない私はそれなりにやり過ごしている。

種目も団体参加の綱引きと必ずでなければならないリレーに学年競技だけ。あとは部活対抗リレーなんてものがあるけど男子に比べたら足が遅い私たちは用無しなので応援に徹するのみ。

今日のホームルームはクラススローガンを決めてお開きとなった。



「体育祭やだなあー、私体育苦手なんだよね」

「それ去年も言ってたよ」

「見たでしょ、私本っ当に体育苦手なの！」

「でもそれなりに楽しんでたよ？」

「まあ、ね？」



部活前、数少ない前期の委員会活動があって同じ委員会のスアと私は二人で話しながら部室に向かっていた。

私が少し笑いながら「バトンパスは物凄く上手かったよ」とか言えばからかわないでなんて怒られてしまった。去年同じクラスだった私たちはあんなこともあった、こんなこともあった、なんて思い出にふけながら歩いていればあっという間に部室についていた。

2人揃ってこんにちは、なんて言って入れば「やっと来た！」なんて言葉に驚いて顔を見合わせてしまった。



「さすがにこの狭さの部室に男8人はキツくない？」

「ようやく華が来た〜むさ苦しかったんだよ」

「なんで2人とも委員会入ってんの！？」



ただでさえ暑いのにもっと暑くなる、なんて呟いたのはヒョンジンでそのままぐたっと机の上に項垂れた。

まだ時期的にエアコンを使えない今は窓を開けたり扇風機をつけたり、下敷きで風を起こしたりなどなど……まあ確かに8人でなくとも10人もいればそれなりに暑くなるだろうけど



「そういえば先輩たちはなんの競技やるんですか？」



そんなイエニの声に誰かがいの一番に「障害物競走！」と叫んでからちらほらと何に出る、とか言い始めていて。



「ヌナたちは？」

「私たちはおなじみの綱引きだから」

「あ！俺4組なんでスアヌナと同じチームですね」

「じゃあ僕はAヌナと一緒だ」



学年は違えど同じクラスだと組み分けが一緒になるためどうやらハニとスアは同じチームでスンミニは私と一緒らしい。というかこの2人も綱引きだったんだ、なんて感じである。



「ピリちゃんは？」

「ジャンケンで負けちゃって借り物競争だよ、本当はスンミニと一緒に綱引きの予定だったんだけどね」

「いいじゃん！毎回みんな楽しそうにしてるよ」

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