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「こんなのでレポートなんか書けるか！！」
映画の盛り上がりを見せる部分で誰かがそう叫んだ後一瞬で映画が消えてその声に合わせて「やめやめー」なんて各自に言い出し、結局映画は終了になった。
雰囲気作りに消していた電気もつけて、締め切っていたカーテンも開けて一気に部屋が明るくなった。
「先生には俺から言っておくから今日はもう解散にしよっか」
「ダメだ、目瞑ったら思い出してくる」
「チャンビニヒョンのせいだよ」
「悪かったってば」
結局スンミニとイエニは暑いから残るといい部室で私たちを見送ってから、チャニオッパは職員室、残りの人たちで校舎を出て私はいつも通りヒョンジニとピリちゃんと三人で駅に向かった。
わざわざ遠回りをして帰るこの道も慣れてきたものである。
「あー俺この後バイトなんだよね」
「えっバイト？いつから？」
「テスト終わってすぐくらい、かな。だから今日は俺こっち」
「……嘘でしょ」
改札口に行く前にそう言ったヒョンジンは「じゃあね〜」なんて言いながら私たちから離れていったのを見て頭を抱えたくなった。
だって私と同じ方向の電車に乗るのはヒョンジンで、あんな怖いホラー映画を見たあとだと言うのにここから先一人で帰らなければならないのだ。
生憎父も母もいつも帰ってくるのは日が暮れた夕方で、それまでずっと一人でいなければならないのに。今一緒にいるのはピリちゃんのみ。これはもう勇気を出すしかない。
「……ヌナ？どうしたの？」
「……ピリちゃん、あのね」
「うん……？」
「今日、暇だったり、する……？」
何だか面と向かって言うのが恥ずかしくてピリちゃんの制服の袖をぎゅっと握って聞いてみれば返事が返ってこないからダメだったのかな、なんて思って咄嗟に手を離そうとすればそれを引き止めるようにピリちゃんの手が繋がれたのだった。
「待って、ちょっとびっくりして……ヌナと一緒にいたい」
「ほんとっ……？あのね、実はお母さんたち帰ってくるの遅くて……私の家、来ないかなって」
「……ヌナ、怖いの？」
「…………うん」
「怖いの？」なんて聞かれたのが恥ずかしくて小さく頷けばかわいいとか怖がりなんだねとか色々言われてつい「やっぱりいい」なんて言ってしまったからピリちゃんが慌てて謝ってきてしまって
「でも本当に行っていいの？」
「だってピリちゃんにしか頼めないもん」
「僕でいいならいつでも行く！」
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白 - キュンキュンしながら一気読みしてしましました…！！素敵な作品を作って頂きありがとうございます！ (7月12日 7時) (
レス) @page45 id: 4aea3d1271 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - アレキサンダーマックイーンさん» コメントありがとうございます💕喜んでいただけて嬉しいです！本当にありがとうございます🙇♀️ (2022年12月16日 0時) (レス) id: 208005c528 (このIDを非表示/違反報告)
アレキサンダーマックイーン - ピリちゃん可愛いなと思ったらリノ君にキュンキュンして...,,なんですか、神ですか？素敵な作品をありがとうございました！ (2022年12月14日 22時) (レス) @page44 id: 1662cc2da1 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - 華さん» コメント、感想ありがとうございます！ピリちゃんとのお話は結構こだわって書いてたのでそう言っていただけて本当に嬉しいです🤦♀️最後までありがとうございました🙌 (2022年9月19日 18時) (レス) id: 208005c528 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - 語彙力皆無で申し訳ないですがめちゃくちゃ良かったです！四角関係に胸が苦しくなりつつピリちゃんにキュンキュンしていい作品に出会えました。ありがとうございました！完結おめでとうございます！ (2022年9月19日 17時) (レス) @page46 id: f0743c2c5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらんぼ
| 作成日時：2022年3月10日 11時
