初恋なんて大嫌い【Stray Kids】

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「今日から2年生ですが、お気持ちはどうですか？」

「後輩ができるの変な感じ〜」

「私も3年生だしな〜」



まだ先だと思っていた３年生の卒業式も終わり、気づけば始業式。

あっという間に時間は流れていって驚いてしまう。



「つい最近ヌナと遊園地でデートしたと思ったのに」

「それも2週間くらい前の話だもんね……」



春休み、せっかくだしどこか出かけようとチケットをとって行ったテーマパークももう既に2週間前の話だし、それ以外は新入生歓迎会の作成でほぼ部活に詰まりっぱなし。

それという休みはほとんどしてこなかったけどほぼ毎日一緒にいたから進級したなんてちょっと変な感じ。



「クラス表見るの楽しみ」

「去年クラスは一緒だったもんね」

「また同じがいいな、体育祭同じ組になれるし」

「今年こそ綱引きできるといいね」



なんて笑いながら歩いて行けば駅から学校の距離なんてあっという間で。

2年と3年のクラス表が掲示されてる場所が少し離れてるのでそこでお別れ。1組から順に名前を探して見てやっと見つけた時。「あ、」なんて声が隣と重なったのだった。



「……リノ」



そこにいたのはリノで。なんとも言えない空間が二人の間に広がったのがわかった。

なんて声をかければいいか迷ってた時「よかったら一緒に教室行かない？」なんて言われてぎこちなく「うん」なんて返事をしたのだった。

3年なこともあって教室は昇降口から近くてあっという間に着いてしまう、なんてことになって桜が綺麗に咲いてる裏庭の方までやってきたのだった。



「……あの時は本当にごめん、あれは俺が悪かった、です……」

「うん……もういいよ。私こそ、変に避けたりしてた……気遣わせちゃってごめんね」



そんな風に二人で話していたら目が合ってこれまでにない気まずさに二人して笑い出してしまった。

あまりにもこんな風に二人で笑ったのが久しぶりでその空気でさえも懐かしく感じる。



「……俺さ、言いたいこと」

「あのね」



何か、このまま聞いてたらいけない気がして。

何故か、今までの私の気持ちを言うなら今だと思ってしまって。



「私ずっとリノのこと好きだったよ」

「…………」

「こんなこと言われても迷惑だと思うけど……小さい頃から、ずっと」

「それは、」

「もういいよ、もう大丈夫。私ね、今ピリちゃんのこと大好きなの」

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