十章 予感…6 ページ43
パンダ「オラオラオラァ！」
夏油を目視した瞬間、その剛腕を振り下ろす。石畳の地面が簡単に砕け散る。
夏油はその一撃を、難なく飛び退いて避ける。夏油に格闘戦を仕掛けたパンダ…その時、視界に飛び込んできたものが、パンダの思考を一瞬空白にした。
パンダ(A！真希！)
やや離れた距離、倒れている二人の姿。刀や大刀と赤く染まった地面、そして……。
夏油「よそ見！」
その隙を見逃す夏油ではなかった。パンダの横っ面を、鋭い蹴りが跳ね飛ばす。間髪入れずに空中から打ち下ろされる鉄槌のような拳。パンダの巨体が石畳に縫い付けられる。
パンダ(コイツ、体術もいけるクチか！)
思考の中で歯噛みした。五条という存在を間近で見ていたはずが実際に相対して実感する”特級”という壁。隙がない。
だが、パンダは負けじと跳ね起き上がり、飛びかかってくる夏油に対し巨体を活かしたタックルを見舞う。
大きな質量が地面に叩きつけられ、土煙が上がる。夏油は器用にパンダの拘束から脱出し、反撃しようと行動に移す。
しかし、煙の中から現れたその影は、パンダの形ではなかった。
夏油「ほう」
夏油が目にしたのは、興味深い者だった。バランス重視の”パンダ核”から短期決戦パワー重視”ゴリラ核”になったパンダの打撃。その剛腕を避けながら呪霊操術を使い、パンダの視界を覆うほどの呪霊の群れを放つ。
だが、ゴリラモードにとっては壁にもならない。遅いくる呪霊の弾幕を、次々と拳で撃ち落とした。…だが、群れを突き抜けたパンダの視界に、夏油の姿はなかった。
夏油「ワンパターンだよ」
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thmrt1214(プロフ) - とてもおもしろいです！更新楽しみにしています！ (1月25日 23時) (
レス) id: 1820409e74 (このIDを非表示/違反報告)
カーミィ - 更新ありがとうございます！！いつも楽しみに待っていますので頑張ってください‼️でも無理はしないで☺️ (12月31日 11時) (レス) id: 1079b99541 (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草(プロフ) - 愛が…愛が足りないのか！？勿忘草の推しに対する愛が呪いになりそう(Ｔ＿Ｔ) (12月19日 1時) (レス) id: d96a732bee (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草(プロフ) - カーミィさん» カッコいいですよね！(*^▽^*) (12月9日 18時) (レス) id: d96a732bee (このIDを非表示/違反報告)
カーミィ - 東堂カッコいいですね！！ (12月9日 17時) (レス) id: 1079b99541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：勿忘草
| 作成日時：2023年10月8日 18時
