十章 予感…2 ページ39
夏油「A、改めて聞かせてくれるかい？私と来てくれるかい？」
A「私は…傑さんと一緒には行けません」
夏油「それは何故？」
Aにとって高専という場所は思い入れなどないはずだ。あるとすれば、五条がいる、姉がいる…ただそれだけだ。それがなければ、この場所に留まる意味がない。
ならば何故、夏油の誘いをこんなにも拒むのか？
夏油「キミにとってココは思い入れなどないだろう？悟がいるから…かい？」
A「違う」
夏油「なら何故？」
A「ココは私の運命を変えた場所だから」
そう。Aにとって高専という場所は、ただ運命に従って生きてきたAの生き方を、運命を変えた場所なのだ。
そして、そのきっかけを与えたのが他でもない、今、目の前にいる夏油傑なのだ。
夏油「それがキミの…答えなんだね。A」
A「…はい」
夏油「そうか。…残念だよ、A。
キミに手荒なマネはしたくなかったが……仕方ないね」
「A！！」
夏油がAに向かって手をかざす…すると、夏油に向かって斬撃を向けられAとの間に距離が出来てしまう。
夏油「はぁ…」
夏油は、Aの傍に立つ女に心底うんざりしたように溜息を吐く。
夏油「キミもいたのか」
真希「いちゃ悪いかよ？」
先程、夏油に刃を向けたのは太刀を持った真希だったのだ。真希は夏油を見るや否や刃を向ける。
真希「テメェこそ、なんでここにいる？Aに何をしようとしていた！」
夏油「悪いが、キミ(猿)と話す時間はない」
そんな真希に臆することはなく、夏油にとっては少し道具の扱いを覚えただけの、”猿”に過ぎなかった。
呪霊操術によって現れた呪霊が襲ってきて、Aと真希は分断された。
真希は呪霊とそして、Aは……。
夏油「さぁ、新しい時代のために私と来てもらうよ。精々、足掻きたまえ」
A「っ……」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 444人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
thmrt1214(プロフ) - とてもおもしろいです！更新楽しみにしています！ (1月25日 23時) (
レス) id: 1820409e74 (このIDを非表示/違反報告)
カーミィ - 更新ありがとうございます！！いつも楽しみに待っていますので頑張ってください‼️でも無理はしないで☺️ (12月31日 11時) (レス) id: 1079b99541 (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草(プロフ) - 愛が…愛が足りないのか！？勿忘草の推しに対する愛が呪いになりそう(Ｔ＿Ｔ) (12月19日 1時) (レス) id: d96a732bee (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草(プロフ) - カーミィさん» カッコいいですよね！(*^▽^*) (12月9日 18時) (レス) id: d96a732bee (このIDを非表示/違反報告)
カーミィ - 東堂カッコいいですね！！ (12月9日 17時) (レス) id: 1079b99541 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：勿忘草
| 作成日時：2023年10月8日 18時
