輪廻眼の姫君9 【呪術廻戦0】

八章　再会…11 ページ31

伊地知「夏油傑。呪霊操術を操る、特級呪詛師」


ホワイトボードを資料が埋め尽くす、呪術高専の一室。集まった面々に、集積した夏油についての情報を説明する伊地知の声が響いていた。


伊地知「主従制約のない、自然発生した呪いなどを取り込み、操ります。設立した宗教団体を呼び水に信者から呪いを集めてきたようです……元々所持していた呪いもあるハズですし、ここ数年、呪いの報告数が減少傾向にあったことも考慮すると、数二千というのもハッタリではないかもしれません」


夜蛾「だとしても、統計的にはそのほとんどが二級以下の雑魚。呪詛師だってどんなに多く見積もっても五十そこらだろう」


そう冷静に分析する夜蛾の言葉に、五条が意見を述べる。


五条「そこが逆に怖いところですね。アイツが素直に、負け戦を仕掛けるとは思えない」
夜蛾「ガッデム！！OB、OG、それから御三家！アイヌの呪術連にも協力を要請しろ」


夜蛾の指示に、呪術師達はどよめきが走る。


夜蛾「総力戦だ。


今度こそ夏油という呪いを、完全に祓う！」






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夏油「とか……息巻いてんだろうな、あの脳筋学長」

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