輪廻眼の姫君9 【呪術廻戦0】

八章　再会…6 ページ26

未曾有の大規模テロ…語られた夏油の思惑に、その場の緊張感がピークに達した、その時。


奈々子「あー！」


それを破ったのは、スマホの画面を見ていた奈々子だった。緊張感のない大声に、夏油らの空気が緩む。


奈々子「夏油様、お店閉まっちゃう！」
夏油「もうそんな時間か。

すまないね、二人とも。彼女達が竹下通りのクレープを食べたいと聞かなくてね」

奈々子「はやくーー」
夏油「お暇させてもらうよ。いやはや、あんな猿の多いところの何が…」


奈々子に急かされて退散する夏油。だが、五条がこれを見過ごすはずもなかった。


五条「このまま行かせるとでも？」
夏油「やめとけよ」


次の瞬間、夏油のそばから巨大な一つ目入道の呪霊が姿を現した。


可愛い生徒が私の間合いだよ。


そう言葉を吐いた時にはすでに、乙骨や真希達が大量の呪霊に囲まれていた。


夏油「それに、病み上がりのAを危険な目に遭わせたくないだろ？キミも」
五条「…」

夏油「それでは皆さん、戦場で」


その言葉を最後に、夏油はペリカン呪霊の足に掴まって空へと飛び立っていった。


五条「……」

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