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七章 最悪の呪詛師…4 ページ16

〜廃病院〜

Aと乙骨が戦ったその場所では、高専関係者による現場検証が行われていた。


新田「病院内をくまなく捜索したところ、三種類の残穢が発見されましたっス。これ以上はもう何も見つからないだろうと、伊地知さんからっス!」


現着したばかりの五条に、報告をしたのは補助監督の新田明。伊地知よりも若手の女性補助監督だからなのか、五条に現場を報告をする際、少々緊張気味であった。


五条「ん、分かった。ありがとう」
新田「はいっス!」


五条はふらりと歩き出す。建物内に入らずとも、病院の敷地内を入った瞬間、五条はすぐに何かを感じ取った。

A達と呪霊の戦いの痕を眺めつつ、奥へと歩いていき、病院の屋上を見上げた。


そこには誰もいない。

だが、確かに残っている。呪力を発した後の痕跡…残穢。



五条「……」











伊地知「申し訳ございません」


夕方、高専の廊下の一角で、五条に頭を下げる伊地知の額には、冷や汗が滲んでいた。


伊地知「五条の指示されたとおり商店街の現場再検証の行った結果、何者かが私の”帳”の上から、二重に”帳”を下ろしていたことが判明しました。加えて、院内にて予定にない一級レベルの呪いの発生…」


報告する本人でさえ、肝を冷やす内容だった。常に任務へと送り出す少年少女の背中を見つめている補助監督である彼だからこそ、自分の責任を重く見ていた。


伊地知「すべては私の不徳の致すところ…そのせいで、Aさんを危険な目に……なんなりと処分を」
五条「いや、いい」


だが、五条はその言葉を遮った。


五条「相手が悪すぎた」
伊地知「……と、申しますと?」
五条「……」

伊地知「……犯人に、心当たりが?」


窓から射しこむ、赤紫の夕日の中…五条は珍しく、長いこと押し黙る。


五条「夏油傑…。

四人の特級術師が一人、百を超える一般人を呪殺し、呪術高専を追放された…」







”最悪の呪詛師”だよ。

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thmrt1214(プロフ) - とてもおもしろいです!更新楽しみにしています! (1月25日 23時) (レス) id: 1820409e74 (このIDを非表示/違反報告)
カーミィ - 更新ありがとうございます!!いつも楽しみに待っていますので頑張ってください‼️でも無理はしないで☺️ (12月31日 11時) (レス) id: 1079b99541 (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草(プロフ) - 愛が…愛が足りないのか!?勿忘草の推しに対する愛が呪いになりそう(T_T) (12月19日 1時) (レス) id: d96a732bee (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草(プロフ) - カーミィさん» カッコいいですよね!(*^▽^*) (12月9日 18時) (レス) id: d96a732bee (このIDを非表示/違反報告)
カーミィ - 東堂カッコいいですね!! (12月9日 17時) (レス) id: 1079b99541 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:勿忘草 | 作成日時:2023年10月8日 18時

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