輪廻眼の姫君9 【呪術廻戦0】

七章　最悪の呪詛師…1 ページ13

〜乙骨side〜


えーっと、初めまして？。乙骨憂太です。

Aちゃんとの任務の後は…まぁ、色々と大騒ぎだった。

何故って？



……今から話すね。



任務先の廃病院から出たのも束の間、”帳”の外で待機していた伊地知さんと合流したら、Aちゃんの状態を見た瞬間、驚いていた。

…いや、驚いていたは可愛いかもしれない。


あれは、恐怖を抱きすぎて下手したら泡吹いていた…が近い…かな。


伊地知「す、直ぐに高専に運びましょう！五条さんや家入さんへの連絡は、私が！！」


酷い慌てようだ。

伊地知さん…何をそんなに怯えてるのかな…？



車に乗った時、運転席に座り震えた手でハンドルを握る伊地知さんは、ボソリとこう何度も何度も呟いていた。


伊地知「殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される……。


私は今日で…殺される」


とても不吉な言葉が聞こえた気がした。

この様子から見るにただ事じゃないと思いたいけど……聞いたほうがいいのかな？


いや、聞いてしまったら伊地知さんや僕は恐怖と罪悪感で死んじゃうかもしれない…多分…いや、絶対。


だから、聞くに聞けなかった。

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