六章 任務「廃病院」…18 ページ11
辺りにまた静寂が走る。
乙骨の刀は刃を通してAに化けた呪霊の体を貫いていた。
A(呪霊)『ぐっ……!!』
乙骨「はぁ…はぁっ……」
グシャッと呪霊を貫いた刀を横へ切り裂く。刃と血飛沫が飛び散り、呪霊はそのまま祓われたのだった。
乙骨「終わっ…た?Aちゃん!」
後ろを振り向くとAは地面に仰向けのまま倒れており、目を瞑っていた。
それを見た乙骨は、酷く慌てた様子で駆け寄るのだった。
乙骨「Aちゃん!目を開けて!……ど、どうしよう…!?どうしよう!どうしよう!!」
A「……落ち着いてください」
乙骨「え…?」
A「起きてますから」
目を閉じてはいるがどうやら起きていたらしく、乙骨はポカーンとしていた。
乙骨「だ、大丈夫なの?」
A「大丈夫ですよ……ただ…ちょっと、”疲れた”だけですよ」
乙骨「そ、そっか」
すると、呪霊を全て祓ったからなのか”帳”が上がる。
乙骨「あ、帳が…」
A「上がりましたね」
乙骨「…」
”帳”が上がったのを確認した後、寝そべったAを起こし肩を貸した。
A「あの……自力で歩けますよ?」
乙骨「…Aちゃんってもしかして、結構強がり?」
A「え…」
乙骨「あはは…当たっちゃった?でもさ、強がらずにたまには僕を頼ってよ…まぁ、先生や真希さん達みたいに頼りないかもだけど」
苦笑いを浮かべるもAは目を閉じているため表情は見えなかった。だが、声色でなんとなく察せた。
A「頼りなくは…ないですよ」
乙骨「え?」
A「信頼してるし信用しています。尊敬も……。
今回は、本当に助かりました。
ありがとうございます、乙骨さん」
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thmrt1214(プロフ) - とてもおもしろいです!更新楽しみにしています! (1月25日 23時) (レス) id: 1820409e74 (このIDを非表示/違反報告)
カーミィ - 更新ありがとうございます!!いつも楽しみに待っていますので頑張ってください‼️でも無理はしないで☺️ (12月31日 11時) (レス) id: 1079b99541 (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草(プロフ) - 愛が…愛が足りないのか!?勿忘草の推しに対する愛が呪いになりそう(T_T) (12月19日 1時) (レス) id: d96a732bee (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草(プロフ) - カーミィさん» カッコいいですよね!(*^▽^*) (12月9日 18時) (レス) id: d96a732bee (このIDを非表示/違反報告)
カーミィ - 東堂カッコいいですね!! (12月9日 17時) (レス) id: 1079b99541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:勿忘草 | 作成日時:2023年10月8日 18時