六章 任務「廃病院」…8 ページ1
乙骨「Aちゃん!!」
乙骨が駆け寄ろうとしたが呪霊が道を塞ぐ。乙骨もすぐさま刀を手に取るが呪霊の体がグニャリと歪んだ。
歪みの中から現れた姿に乙骨は目を見やる。
乙骨「え…Aちゃん…?」
目の前にはAが乙骨の前に立ち塞がっていた。だが、ほんの隙を突かれAが刀を手に持ちまるで衝撃派のような斬撃を乙骨に仕掛けた。
乙骨「ああっ…!!」
乙骨も壁に背を打ち付け、Aに化けた呪霊は目の前に倒れ込んだ乙骨を無視してAの方向へと向かっていく。
乙骨「くっ…Aちゃん」
呪いの声に気を取られていたのか、A自身に影が差し込んだ時にはもう既に遅し。
顔を上げると目の前には、自分にそっくりな姿が見下ろしていた。
刀を振り上げ、Aに向かって振り下ろそうとした。
乙骨「危ない!!」
A「っ…!!」
反射的に目を閉じる…が、いつまでも痛みや斬られた感触がなく、目を開け見上げると呪霊はまるで電池が切れたロボットのように虚ろな目で停止していた。
乙骨(今だ…!!)
詳しい事情は分からない。だが、呪霊が活動を停止した今この瞬間を逃すわけもなく、乙骨は立ち上がり、Aの元へ駆け寄る。
乙骨「Aちゃん、一旦逃げよう!僕の肩に掴まって」
A「は、はい…」
折れていないもう片方の腕を乙骨の肩に通して、二人は立ち上がり霊安室から出ていった。
乙骨(でも、なぜだ…?
なんで急に攻撃を止めたんだ?)
その場に取り残された呪霊は、霊安室の扉をただジッと見つめていた。
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thmrt1214(プロフ) - とてもおもしろいです!更新楽しみにしています! (1月25日 23時) (レス) id: 1820409e74 (このIDを非表示/違反報告)
カーミィ - 更新ありがとうございます!!いつも楽しみに待っていますので頑張ってください‼️でも無理はしないで☺️ (12月31日 11時) (レス) id: 1079b99541 (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草(プロフ) - 愛が…愛が足りないのか!?勿忘草の推しに対する愛が呪いになりそう(T_T) (12月19日 1時) (レス) id: d96a732bee (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草(プロフ) - カーミィさん» カッコいいですよね!(*^▽^*) (12月9日 18時) (レス) id: d96a732bee (このIDを非表示/違反報告)
カーミィ - 東堂カッコいいですね!! (12月9日 17時) (レス) id: 1079b99541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:勿忘草 | 作成日時:2023年10月8日 18時