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九話 裏反る意志…2 ページ2

完全貸切という話だったが、合宿所の支配人らしい人が手違いでダブルブッキングしたらしく申し訳なさそうに深々と頭を下げる。



「大変申し訳ないのですが、両方の学校で共同使用という形にしていただけると…」


雅貴「えーっと、辻峰高校の…」
潮崎「潮崎と申します」
雅貴「潮崎先生、こちらの弓道場は12人立てる広めの射場のようですし、宜しければご一緒にいかがですか?」


雅貴の申し出に対し弓道のことを知らない名ばかりの潮崎には判断しかねてしまい二階堂を呼びつけ、耳打ちをする。


潮崎「あのね、弓道場を一緒に使ったらどうかと提案されて…」
二階堂「費用は折半ですよね?」
雅貴「もちろん」
二階堂「なら、俺達としては問題ありません」

雅貴「決まりだ!よろしく頼むよ」
二階堂「こちらこそ!」



雅貴に愛想笑いを送り、辻峰と共に弓道場を使うことが決まった。


二階堂「……」

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作者名:勿忘草 | 作成日時:2023年7月25日 14時

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