【黒鉄の魚影】姫金魚草2

九章　正体…8 ページ33

コーンロウの男……ピンガは堂々とした態度でその顔をコナン達の前にさらけ出した。

目暮「コーンロウの男…！フランクフルトの施設に侵入したのもお前か？」
ピンガ「ああ」
黒田「その時、ユーロポールの職員に見つかったワケか」

背後にいた黒田に言われて、ピンガは体の向きを変えながら右耳につけたピアスを左耳に付け替える。

ピンガ「帰ったはずだったんだが、間の悪い女だよな」







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ピンガの脳裏には、先日フランクフルトのユーロポール・防犯カメラ・ネットワークセンターに侵入した時のことがよぎる。


真っ暗なコントロールルームでパソコンをハッキングしている時、帰ったと思われたはずの職員がパソコンの明かりに不審に思い、中に入るとピンガがいたのだ。


「誰！そこでなにを…！！」


そう大声で問いかける。驚いたピンガは持っていた銃を職員に向かって発砲し腕を負傷。


突然の発砲に施設の明かりがつき、ピンガが気を取られている内に職員は逃げ出した。それを見たピンガは外で待機していたキールに連絡を入れる。


ピンガ「キールか？一人逃げた。


ああ、見られた。始末しろ」

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