輪廻眼の姫君5ー過去編ー 【呪術廻戦】

懐玉ー捌ー…2 ページ38

夏油「私達は最強なんだ。




Aがどんな選択をしようと、君の未来も居場所も私達が護る」






夏油の優しい言葉にAはギュッと服を握りしめ…重たい口を開く。

　


A「私ね……お姉ちゃんがいるの、2人」
夏油「うん」






A「お姉ちゃん達は私を″化物″じゃなくて″1人の人間″として…妹として大切にしてくれた。でも、私がこんな眼を持って生まれただけで…お姉ちゃん達の立場をもっと悪くさせて……。家の人やいろんな人に言われた。




「お前といると…近くにいる人、全員が不幸になるって」






私がいなくなれば…不幸になる人も減るって……そう思ってたから、生きることに関心がなかった。



だから、封印で離れ離れになっても大丈夫…何も感じない。どんなに辛くてもすぐに悲しくも寂しくもなくなる。




でも、そんな時…悟さんや傑さんに出会って…優しくしてくれて…私を人として扱ってくれて……本当に嬉しかった」






どうしてこんなに嬉しかったのか？









この胸の埋め尽くす温かい気持ち…






心の声を言えば言うほど溢れ出る2人への想いの正体に幼いながらもAはすぐに理解するのに時間はかからなかった。



そして、Aが自分達にそんな想いを持っていてくれていたことを知った夏油は目を開く。





A「お姉ちゃんに会いたい…




1人ぼっちなのはやだ…





もっと、悟さんや傑さんと…ずっと、










ずっと一緒にいたい！！生きたい！！」

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