輪廻眼の姫君5ー過去編ー 【呪術廻戦】

懐玉ー参ー　オリジナル…4 ページ13

五条の手を振り払い逃げ出し、行く当てもなくただ歩いていたA。




A「こんなところに公園があったんだ…」



郊外付近に人気のない公園があり、ふと公園内に入りベンチに座る。





静かなその風が頬を掠め…膝を抱える。




A「手……叩いちゃった」




五条の手を払うために叩いたことを気に病んでおり寂しげに揺らいでいた瞳を閉じる。



A(でも、これ以上……)





「ねぇ、キミ迷子？」
「お母さんやお父さんはいないの？」




突然、頭上から声がし顔を上げると明らかにガラの悪く鼻息を荒くさせる男5人組がAを見下ろしていた。








「うおっ！めっちゃ可愛いじゃん」
「こんなところにいたら危ないよ〜？悪い人に攫われちゃうからさ」
「そうそう！俺らみたいなのには特に」

ゲラゲラとゲス顔のごとく笑う男達。それを見て脳内に危険を知らせる警報が鳴り、この男達から逃げろと…そう訴えていた。



逃げようとしたが、1人がAの左手首を掴み上げる。



「逃げなくてもいいじゃん」
A「は…離して下さい」
「うわ〜、泣きそうだよ」
「お兄さん達が慰めてあげるね」


グイグイ引っ張る男の手…幼い少女が抵抗できるわけもないのに争う。


A(怖い……怖い怖い怖い……！！









お姉ちゃん………助けて)








「よぉ、随分楽しそうなことしてんなお兄さん方？」

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