輪廻眼の姫君4 【呪術廻戦】

起首雷同ー参ー…12 ページ36

虎杖「A、大丈夫か？」
A「まぁ…怪我はギリギリの時間で治せたから」
虎杖「いや…あの…そうじゃなくて」



ギリギリの時間で壊相から受けた傷を反転術式で回復させたA…だが、虎杖は気まずそうに話を続ける。



虎杖「初めて…なんじゃねぇかと思って。祓ったんじゃなくて殺したの」
A「それは、虎杖君もでしょ」
虎杖「いや……俺は」



順平の件を知らないA。だからこそ、虎杖は3人を殺したことを話すことに躊躇いがあり、途端に口をつぐんだ。



A「私より…虎杖君の方が大丈夫じゃないでしょ。呪術師をやっていればこいう事もある……少年院の時のように言うつもりはないけど、結局、助けられる人間には限界があるんだよ。




……冷たいでしょ。




特に言うことはないよ…でもさ、呪霊か呪詛師か気にしてる余裕なんてなかったでしょ？あのレベルのを長時間拘束する術はなかった」






虎杖「……でも、アイツ泣いたんだよ。目の前で弟が死んで」
A「……うん」



優しい声色のA…だが、それでも虎杖の悲しげな声や表情を見たAはただただ……虎杖の話に耳を傾ける。





虎杖「俺は自分が…Aが助かって…生きてて嬉しい。ホッとしてる。それでも、俺が殺した命の中に涙はあったんだなって……それだけ」






虎杖の悲しげな眼差し…そして、表情を見たAは虎杖へと向けていた視線を逸らし。




A「うん……。





じゃあ、共犯だね…私達」

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