呪術甲子園…4 ページ45
伊地知「続いて人的被害です。2級術師3名、凖1級術師1名、忌庫番2名、高専に待機していた術師で五条さんや夜蛾学長と別行動だった方達ですね。家入さんからの報告待ちですが以前、七海さんが遭遇した呪霊の仕業でほぼ間違いないかと」
伊地知の報告を受け五条はチッ…と舌打ちをした。
歌姫「この件って学生や他の術師と共有した方がいいですかね」
楽巌寺「…いや」
夜蛾「上で留めておいたもらった方がいいだろう。呪詛師界隈に特級呪物流出の確信を与えたくない…捕らえた呪詛師は何か吐いたか?」
伊地知「えー……口が堅いわけではないのですがまともじゃない、要領を得ない発言が多いです。ただ、件の襲撃に関して自分は取引の上、命令されてやったに過ぎないとのこと」
拘束された組屋は、ハンガーラックを作りたいと思っていたところに性別不詳、名前不明の白髪オカッパの子が組屋に取引を持ちかけ、命令されたと供述していた。
冥「性別不詳のオカッパ坊主のガキんちょ…心当たりは?」
五条「なーし。適当こいてるだけじゃない?自白に強い術師いないの?」
歌姫「そもそもなんで呪霊や部外者が天元様の結界、抜けられたのよ」
五条「それは、生徒達が相手にした特級呪霊のせいだと思う。特殊な気配を持ってる…呪霊は呪霊でも限りなく精霊に近いんじゃないかな。葵の話しだと植物に潜り込めたらしいし、天元様の結界も植物には機能しないでしょ。天元様の結界って″守る″より″隠す″に全振りしてるから、懐に入られるとちょっと弱いよね」
五条の言葉を聞きしーんっと部屋の中に静寂が走るが、五条だけは呪霊側の動きに頭を悩ませていた。
五条(宿儺の指による悠仁のポテンシャル強化を危惧したのか…?それとも呪霊(自分)達の強化目的か……なーんかAを狙ってたことといい、しっくりこないんだよな)
歌姫「…とりあえず今は学生の無事を祈りましょう」
楽巌寺「…フム」
夜蛾「だが、交流会は言わずもがな中止ですね」
五条「ちょっと!それは僕達が決めることじゃないでしょ」
一大事の後となれば交流会は中止となるのは妥当だと考えられていたが、五条の発言を聞きこの場にいる者達は「?」を浮かべていた。
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プスメラウィッチ - 勿忘草さん、この小説は渋谷事変編は曲げて欲しいです。できれば五条悟は封印しないで欲しいです。お願い出来ますか(>人<;) (2021年9月2日 5時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
key - いつも楽しませてもらってます。 (2021年8月29日 15時) (レス) id: 007fbd0124 (このIDを非表示/違反報告)
ぷっしー(プロフ) - はじめまして。面白くて一気に読んじゃいました。更新を楽しみにしてます。頑張ってください。 (2021年8月22日 8時) (レス) id: c013908320 (このIDを非表示/違反報告)
Kazunoko(プロフ) - 初コメ失礼します!Kazunokoと申します。いつも楽しく読ませていただいてます!シリアスで重い展開、好きなのでありがたいです!これからも楽しみにしています!頑張ってください! (2021年8月21日 19時) (レス) id: 38c9d09af9 (このIDを非表示/違反報告)
識(プロフ) - ほんっとうに面白いです!!!応援してます!! (2021年8月18日 14時) (レス) id: 8de27f30e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:勿忘草 | 作成日時:2021年8月9日 15時