許容量…2 ページ26
ぽちゃん…
水…いや、呪いが滴り落ちる音と共に五条は目を開ける。そこは、11年前と同じ…誰もいない電車の中で俯いた状態で座るA。
ただ一つ違うのは……呪いの水がAの手…つまり、自分の膝くらいにまで水位が上がっていたこと。
五条「(また随分と溜め込んだな)…禪院、迎えにきたよ」
そう言いながら手を差し伸べるがAは一向に手を取る気配もなければ、五条の差し伸べた手を見る動作も見受けられなかった。
五条「禪院？」
A「…私は…どうして普通じゃないの」
五条「え？」
A「どうして普通に生まれてこられなかったの…」
そう呟いた瞬間、呪いの沼からより一層、濃い呪いの気が手となりAの体に伸びていき、体を弄るように絡めていく。
A「もう…疲れた。誰かを好きでいることがっ……自分をコントロールできないことが…私のせいで…私が生きてることで誰かが傷つくくらいならっ…傷つくくらいなら」
五条(っ…それ以上、何も言わないで)
A「あの時…生きたいって選択、しなければよかった！！！こんなに…辛いならっ……先生を好きにならなきゃよかった！！！」
呪いの沼から五条の体に流れ込んでくる負の感情……とても痛い…心が壊れるくらいの痛みが駆け巡り、それはまるで…Aの悲痛の叫びがそのまま痛みとなって五条に与えられていた。
五条(苦しい…痛い……心が壊れるっ……折れるくらい痛い。でもそれ以上に…この子は)
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プスメラウィッチ - 勿忘草さん、この小説は渋谷事変編は曲げて欲しいです。できれば五条悟は封印しないで欲しいです。お願い出来ますか(＞人＜;) (2021年9月2日 5時) (
レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
key - いつも楽しませてもらってます。 (2021年8月29日 15時) (レス) id: 007fbd0124 (このIDを非表示/違反報告)
ぷっしー(プロフ) - はじめまして。面白くて一気に読んじゃいました。更新を楽しみにしてます。頑張ってください。 (2021年8月22日 8時) (レス) id: c013908320 (このIDを非表示/違反報告)
Kazunoko(プロフ) - 初コメ失礼します！Kazunokoと申します。いつも楽しく読ませていただいてます！シリアスで重い展開、好きなのでありがたいです！これからも楽しみにしています！頑張ってください！ (2021年8月21日 19時) (レス) id: 38c9d09af9 (このIDを非表示/違反報告)
識(プロフ) - ほんっとうに面白いです！！！応援してます！！ (2021年8月18日 14時) (レス) id: 8de27f30e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：勿忘草
| 作成日時：2021年8月9日 15時
