ゲゲゲの鬼太郎 九狐の妖姫Last Part

《最終回》見えてる世界が全てじゃない…7 ページ39

ねずみ男「おい！」

べアードの攻撃で負傷したねずみ男は、町を歩き回っていると邪魅を見つける

邪魅「ねずみ男生きてたのか！」
ねずみ男「何やってんだよ！」
邪魅「見りゃ分かるだろ？人間相手の戦争だ」
ねずみ男「だけど…」
邪魅「どうせみんな死んじまう…だったら1人でも人間を道連れにして妖怪の意地を見せてやるんだ」

ねずみ男「馬鹿じゃねぇのか！？全部ぬらりひょんの所為でこうなったんだぞ！！」

すると邪魅はもう如何でも良い事だと言い、他の妖怪達が待ちくたびれているのか、邪魅を呼ぶ

ねずみ男「おい！待てよ！」

去ろうとする邪魅を追いかけるねずみ男…そして、ミサイルが邪魔達に降り注ぎ爆発する。妖怪達が一瞬で消され妖怪大同盟の鉢巻が舞い落ちる


ねずみ男「な…にが…妖怪の意地だ！何が人間の尊厳だ！！


全部…下らねぇんだよ」



・
・
・
・


人間と妖怪の争いを止め様と出ていたアニエスとアデル…すると、上空からあるものが見え近寄る。そのあるものとは、沢山の人間と妖怪が気絶していた光景だった。そして、その中心に立つ者にも2人は驚く

アニエス「三世！」
アデル「生きていたのか」
三世「アニエス、アデルさん」

アニエス「その傷…如何したの？」

三世の腹部には軽傷ではあるが血が流れておりアニエスはそれに気づく

三世「余計な事を言った報いだそうだ…」
アデル「Aか」
アニエス「っ！」

三世「一撃与えただけでこの有様だ…」

アニエス「三世、私達と来ない？」
三世「っ…」
アニエス「この戦争を一緒に止めよう」
三世「……」

アニエスの迷いのない眼差し…それを見て三世は惨めな自分にフッと笑う

三世「こんな惨めな僕に…か？」
アニエス「惨めじゃない…止め様としてくれてたんでしょ？」

三世「全く…相変わらず生意気だな。お前は」

《最終回》見えてる世界が全てじゃない…8→←《最終回》見えてる世界が全てじゃない…6

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す