《最終回》見えてる世界が全てじゃない…3 ページ35
子供は泣き叫び…その泣き声が辺りに響き渡る。お母さん…お母さん起きて…と。それを見たAは拳に力を込める
A(何で見捨てないの?諦めれば楽になれるのに…諦めれば……諦める?)
子供を見てからAの心の中にはずっと引っ掛かった思いがあり…その思いが…母親の思いに気付く
A「世話のやける…」
Aは溜息を吐き母親に歩み寄っては膝を付け、手を翳すと緑色の光が発光する
「お姉ちゃん…?」
A「私は人間と妖怪が死んでも如何でも良い…如何でも良いって思ってた」
「お姉ちゃん?」
A「ほら、何やってるの?私の手に手を重ねて」
女の子は首を傾げAは溜息を吐く
A「傷の回復の他にお母さんの魂を呼び戻すの…って言っても子供には分からないか。お母さんを目覚めさせる為に手を重ねながらお母さんを呼んで」
「あ、うん!分かった!」
女の子は手を重ねてお母さん起きて…と何度も呼び続け…そして、緑の光が消えるのと同時に母親は目を覚ます
「お母さん!!」
「私…生きてる?」
「このお姉ちゃんが助けてくれたの!」
「あ、ありがとうございます!ありがとうございます!!」
母親は何度も頭を下げては感謝の言葉を言い、Aは少し目を開く
A「起きたのなら早く逃げな…今度はその子を泣かせないでよ」
「はい!本当にありがとうございました!」
「お姉ちゃん!ありがとう!」
そう言い残し親子は安全な場所へ逃げて行き…その走り去った方向を見つめていた
A「私らしくないな…人間を助けるなんて。優しくないって思ってたのに本当、何なんだろうね。
そろそろ…アレをする覚悟を決めなきゃかな」
「本当、如何いう風の吹き回しだ?A」
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エメラルド・アリス - 見るの遅いけど…や、やばぁぁぁぁい!!この小説すげぇぇぇぇ!あ、静かにします、すいません、とってもいい小説ですね! (2020年5月9日 13時) (レス) id: 8a3a604a3a (このIDを非表示/違反報告)
蕾華 - 勿忘草さん,受付終わらせているのは知っていますがもし書いて頂けるなら4期の人食い肖像画を夢主バージョンで書いて下さい (2020年4月24日 7時) (レス) id: 9269c86acc (このIDを非表示/違反報告)
高橋 - 短編集を〜お願いします〜! (2020年4月22日 14時) (レス) id: 3555d467e3 (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - セレーナさん» 私も賛同します、記憶が戻ったら慰安旅行の日のその後に記憶は上手く戻ったか話を書いて下さい、勿志草さん、アニエスとアデルにも話したい事が山々ありますのでお待ちしております。 (2020年4月21日 5時) (レス) id: 64ba08fb42 (このIDを非表示/違反報告)
セレーナ - 面白い作品だったわ!けど最終回のお話で17話が抜けてるわ。後記憶が戻った後のお話を書いて欲しい! (2020年4月20日 23時) (レス) id: 940266ae7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:勿忘草 | 作成日時:2020年3月31日 19時