ゲゲゲの鬼太郎 九狐の妖姫Part30

鮮血のクリスマス…8 ページ34

鬼太郎「おかしのはらっぱ…っ！」

鬼太郎は何かに気づき看板から遠く離れた所へ走ると建物と建物が看板を遮り「しのはら」という文字が現れる

猫娘「そういう事だったのね！」




・
・
・
・


A「っ…」

逃げている途中、Aはまた苦しみ出し膝をつく

まな「A！」
A「(駄目っ…これ以上は)まなっ…私から離れて！」
まな「そんなっ…やだよ！絶対に離れない！！」

A「お願いだからっ…(このままじゃまなを傷つける…それだけはっ)」

すると、妖怪が追いついて来てAは苦しみながらもまなの手を引き壁際まで走るが追い込まれてしまった

A「はぁ…はぁっ…まなは…私が守る！」
まな「A…」

まなを背に隠し妖怪の前に立つAは明らかに苦しい表情をしていた

「早く…早く私を出せば良いのに。辛いでしょう？苦しいでしょう？貴女が負の感情を抱けば抱く程、私は出やすくなるって知っているのに…その苦しみから解き離れたい？」

もう1人のAが精神の中でAに悪魔の囁きをしてくる


A(お願いっ…まなの前で出てこようとしないで！)
「貰うぞ！貴様らの生気を！！」
A「っ！！」


鬼太郎「リモコン下駄！！」

妖怪の髪の毛がAに触れそうになった時、鬼太郎のリモコン下駄が妖怪を攻撃し距離を取り2人の前に鬼太郎と猫娘が立つ


A「鬼太郎…」
鬼太郎「すまない…遅くなった」



「チッ…あの少しだったのに。まぁ良いよ。今回は手を引いてあげる」

もう1人のAはそう言い残し囁きを止め、Aの体がスゥ…と楽になる

鮮血のクリスマス…9→←鮮血のクリスマス…7

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す