ゲゲゲの鬼太郎 九狐の妖姫Part29

憎悪の連鎖 妖怪ほうこう…13 ページ45

Aは日が暮れたゲゲゲの森の木の根元に座り込んでいた。そしてもう1人の自分と心の中で会っていた


「如何してあの人間を生かした…死なせたかったら死なせれば良いのに」
A「死なれたら困るからだよ」
「綺麗事を言うな！！」


天狐化のAがAを押し倒し首を締める

「お前が彼奴らと会わなければこんな事にならなかったんだ！！人間の味方ばかりして…ほうこうを倒す必要はなかった！」
A「…」

「何とか言えよ…人間の味方をしたってロクな事がないって知ってるはずなのに、お前は人間の友を作って…人間を恨み続けたら森林を救えたのに！私達はもう森を蘇らせる力は無い…お前の身勝手な行動での所為で！！私に代われよ！！」

A「代わって何かが変わるの？」

Aの冷酷な声に天狐化のAは目を開き締めた手を緩める

A「確かに貴女ならまなや猫娘達を容易に殺せるだろうね…けど、あの2人は殺さない」
「あの2人…だと？」

A「私と同じ気持ちの2人…って言ったら分かるでしょ？それにね、私はあの人間を助けた訳じゃない。自分のした事がこういう事になる事、その結末を…地獄を生きて知る必要がある。貴女なら分かるでしょ…私の気持ちが。言った筈だよ…もう一度頑張るって。あの言葉の真意が」


目を開きAから退くとAは立ち上がる


A「中立という重さを考えを…もう一度良く考えないといけないって思ったの」

Aはそれだけを言い残し消えて行った


「何だよそれ…彼奴の方がよっぽど…何だよ。




お前に…本当の孤独が…私の気持ちが分かる筈が無いっ！！」

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