かけがえのない…10 ページ10
Aが美しい弦音と共に矢を射り、愁も目を開き矢を射る
そしてトンッ！！と的に中る音が響き渡った
全員が的を見つめ…Aの矢は的へ、愁の矢が外れた
「「「「っ…よーしっ！！！」」」」
妹尾達の掛け声と拍手が送られた
弓を下ろし、前を見ると観客に混ざって拍手を送った雅貴と目が合いコクリと頷いた
A(雅貴さんがあの日戻れって言った意味が分かった…弓は仲間と引くものだから私にはこの場所が必要なんだって)
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呆然としたA達はコトッと弓を置き…
「「「よっしゃぁぁ！」」」
喜びの声を上げ肩に腕を組んだ
海斗「七緒テメェ！」
湊「海斗、何照れてるんだよ？」
海斗「照れてねぇし！！」
遼平「A、凄かったよ！最後の1射！！」
その点の感想を海斗に聞く七緒
海斗「…やりやがっなとは思った///」
七緒「え？何？聞こえなーい」
静弥「いつもの馬鹿でかい声で言いなよ」
A「でも今になって手が震えて…」
震えるAの手を優しく握る湊と静弥
湊、静弥「「おめでとう」」
A「湊と静弥も」
3人は拳を合わせ、遼平、七緒も合わせた
七緒「ほら！かっちゃんも」
海斗「しゃーねーな！」
そして最後に海斗も拳を合わせた
その光景を写真に撮る蓮や駆け寄る妹尾達
雅貴「お疲れ様です」
森岡「おぉ！」
蓮「おまっ…病院は！！？」
雅貴「抜け出して来た」
蓮「おいおい…(汗」
雅貴「やりましたね」
そして森岡先生が突然後悔している事があると言う
雅貴「え？」
森岡「月夜さんや鳴宮君に新入生説明会の時、無理に矢を引かせた事じゃ。日々気付きと反省の繰り返しじゃ。教え導くその道もまだまだ、仲間じゃの」
雅貴の目に楽しそうに笑うAの姿
雅貴「はい」
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作者名：勿忘草
| 作成日時：2019年5月6日 13時
