離れぬ心…3 ページ10
部活が始まると調子が出ない遼平と七緒
海斗「お前らふざけてんじゃねーぞ！」
七緒「ふざけてる余裕なんかあると思う？」
海斗「あ？」
A「調子が出ない時だってあるよ…」
喧嘩しそうな雰囲気になりAが宥め、海斗は溜息まじりで頼むぜ…と吐き矢を射るが的から外した
海斗「くそっ…」
遼平「海斗。また矢先が下がってるよ？」
海斗「何だって？」
遼平「あっ…み、みたいな感じがした…みたいな？」
七緒「みたいな。じゃ無くて、だった。だよ…な？湊」
湊「ぁ…ちょっと力んでた」
月夜以外のメンバーが喧嘩をしだし、女子部員が雅貴に助けを求め様と声を掛ける
白菊「滝川コーチ、男子を何とかして下さいませんか？」
雅貴「…あ？」
記録表を見てボーッとしていた雅貴は聞いていなかったらしくポカーンとした顔をしていた
花沢「あ？じゃ無いですよ。月夜さんがさっきからコーチに助けを求めてますよ？…ほら」
雅貴達が見つめると、海斗達が喧嘩し…Aが雅貴にそれを止めて欲しいという眼差しを向けていた
雅貴「おっと…。どーどー！お前達、何でそう同じ籠に入れられたカブトムシみたいにツノ突き合わせてんだよ？」
白菊「カブトムシ…」
花沢「…プッ」
雅貴「これはもう奥の手を出すしか無いな」
雅貴が奥の手と言い妹尾は首を傾げ、何ですか？と訪ねた
雅貴「前祭の日にウチでお札を配るんだ。それなりにご利益もあるらしい…みんなで取りに来ると良い」
妹尾「らしいって何ですか？」
雅貴「鰯の頭も信心からって言うだろ？信じる者は救われるんだよ」
白菊が心がけ次第と言うと雅貴は頷く
雅貴「とはいえ、1日限定でしか配らない。知る人ぞ知るお札だ！激レアだぞ？」
海斗「！行く…「マジで？行く！」お前が決めんのかよ？」
七緒「え？駄目？かっちゃん行かないの？」
海斗「行くけど！」
海斗と七緒のいつも通りの会話に笑うAと湊
雅貴「A、湊…静弥にも伝えてくれないか？」
湊「…はい」
A「うん…」
雅貴「…頼むな」
元気の無い雅貴にAは気になってしまい、首を傾げた
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作者名：勿忘草
| 作成日時：2019年5月3日 16時
